2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年公開作品&その他 ベスト10

1. 『灼熱の魂』 (感想) 2. 『4デイズ』 (感想) 3. 『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』 4. 『アレクサンドリア』 (短い感想) 5. 『サラエボ、希望の街角』 (短い感想) 6. 『ミッション:8ミニッツ』 7. 『ラブ・アゲイン』 (感想) 8. 『ヒア…

Four of Us「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」

「インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国」ぐらいから思っていたことだけど、この「M:I GP」も所謂「前半〜中盤に最大の盛り上がり・山場がある」作品のような気がしてならない。なにしろのっけからクレムリン爆破。そして中盤にはブルジュ・ハイファ…

我が子の印「灼熱の魂」

ケベック州に住む双子の姉弟ジャンヌとシモンは、亡くなった母親ナワルからの遺言を受け、未だ見ぬ彼らの父親と兄の存在を知る。そして遺言によりジャンヌは父親への手紙を、シモンは兄への手紙を託され、二人は中東の母親の故郷へ初めて足を踏み入れる。 wi…

知りすぎた男「ラブ・アゲイン」

いつもように子供をベビーシッターに預け、夫婦で出かけたディナーの席で、キャル(スティーヴ・カレル)は妻エミリー(ジュリアン・ムーア)から突然「離婚したい」と切り出される。同僚(ケビン・ベーコン)と浮気したのが原因だとエミリーは打ち明けるが…

JAZZを流行らせたい。

もう二週間も前の話になってしまいますが、自分仕切りの初イベント「RETURN TO FOREVER」は無事終了いたしました。 夜が更けるにつれ雨足が強まる中、喫茶SMiLEにお越しくださった方々にはもう一生足を向けて寝ることができません(多分様々な方向に足を向け…

11.19(土)は「RETURN TO FOREVER」です!

いよいよ今週末に迫りました!ジャズ/フュージョンを存分に楽しんでいただくためのイベント:「RETURN TO FOREVER」が11月19日(土)に行われます!(イベントを思い立った経緯) いよいよ当日まで1週間を切りましたが、今回は各DJsのタイムテーブルを発表し…

え?!寅さんが妊娠?「ハラがコレなんで」

例えば「男はつらいよ」を評するときに「今回はマドンナに肩入れする寅次郎の内面の描き方が弱い」などと言う人はあまりいないと思うけど、それは日本国民の大多数が「車寅次郎」という男のことを知っているのであえて説明するまでもない、という所にもある…

スポーツ映画ベストテン!

id:washburn1975さんの企画に初めて参加してみたいと思います。10本挙げましたが以下、順不同で。 「ファンタスティックMr.Fox」(その他球技) ファンタスティックMr.FOX [DVD]posted with amazlet at 11.11.02Happinet(SB)(D) (2011-11-02)売り上げランキ…

第8回ラテンビート映画祭まとめ

今年で第8回目と回を重ねている映画祭ですが、恥ずかしながら私は今回が初鑑賞。こんなに充実したラインナップならもっと前からチェックしておけば良かった、と思う内容でした。以下に鑑賞した6本の感想を。■「うるう年の秘め事」(原題:ANO BISIESTO) …

父ちゃんがトーチャー「4デイズ」

「拷問だって?そりゃあいい考えだ。気に入ったよ」 「お前が何を知っていようが知っていまいが構わない。俺はお前を拷問する。情報を引き出すためじゃない。お巡りを拷問するのは楽しいからな。お前の言いそうなことはわかる。お前に出来ることは、速やかな…

11.19(sat) 私が主催するイベントの告知!

緊急告知させて頂きます! 来る11月19日の土曜日、私が主催のDJイベントを開くことになりました! これから当日にかけて、ちょこちょこ告知させてもらいますが、まずは第一弾発表を! DJ陣・そして会場などは以下の通りです!↓ 【RETURN TO FOREVER】 ■ 2011…

「ペルシャ猫を誰も知らない」

「ぼくの夢はアイスランドに行くこと。アイスランドでシガー・ロスのライヴを見るんだ」 かつてペルシャと呼ばれていたイラン、その首都テヘランで、バンド活動する若者をセミドキュメンタリータッチで追った青春群像劇。 イスラム文化指導省の許可がなけれ…

ダディ・アイム・レディ「ハンナ」

プロジェクトマネージャの美倉マリ子は悩んでいた。上層部の許しを得て、作業を迅速化する「画凛歌」というプロジェクトを立ち上げたが、他のプロジェクトの遅延による工数削減の影響で、やむなく画凛歌プログラムは白紙に戻されてしまう。機密事項の関係上…

郊外映画としての「ツリー・オブ・ライフ」

テレンス・マリックという人は、その数少ないフィルモグラフィーの中で、決して単純な映画を撮る人ではないけど、未整理のプロダクツを観客に丸投げしてしまうような人でもない、と思っていた。 「地獄の逃避行」も「天国の日々」も「シン・レッド・ライン」…

笑ってはいけない極寒の雪山「エッセンシャル・キリング」

ヴィンセント・ギャロ演じるアフガンゲリラが米軍に拘束され→拷問を受け→恐らくはもっとハードな拷問をするために別の刑務所へ移送する際、事故で車が横転→どこだかよくわからない(東欧?)の雪山に放り出される。ここまでがプロローグで、以降は本筋である…

フロム・LA・トゥ・シブヤシモキタ「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」

話題の人、バンクシーのドキュメンタリー映画。というよりは、彼の取り巻きで突如として名を知られるようになった「ミスター・ブレインウォッシュ(以下MBW)」についてのドキュメントといった方が正しい。映画が終わりに近づくに連れわかってくるのだが、こ…

俺の後ろにお立ちなさんな「ラスト・ターゲット」

「マイレージ、マイライフ」に続く、ジョージ・クルーニー主演「特殊なお仕事」シリーズ第2弾!今回は、長年アサシンとして裏街道を歩いてきた男が、何者かの襲撃を受け、危険を回避するために身を潜めるたイタリアの田舎町で過ごす数日間を描く。マーティ…

J.J.エイブラムスが語る、幻の映画「S:8」とは?

「S:8/スーパーエイト」という映画をご存じだろうか?もし「知っている」という読者がいるなら、その御仁は相当な映画マニアのはずだ。 「スーパーエイト」とは、「E.T.」が世界的な大ヒットとなった翌年にひっそりと公開され、わずか2週間で上映が打ち切ら…

イベント告知!(06/25 Sat)

直前のお知らせになってしまいましたが、明日!6月25日に渋谷:喫茶SMiLEでイベントがあります!! 夕方に始まって23時にサクっと終わります!私の出番は20:50頃から! 「『スキルズ・ナントカ・ムニャムニャ』を見て来た」と仰って頂ければ、チャージは勿論、ドリンクだっ…

おすすめバスケ映画あれこれ

2010-2011シーズンからNBAの見始めた人間にとって、いやーイイもん見せてもらったなぁー!と心の底から叫びたくなるような面白いシーズン&プレーオフでした。 シーズンで言えば、ブレイク・グリフィン(↑今のトップ画の人)の驚異的なダンクがありました。…

「バトル・イン・シアトル」

バトル・イン・シアトル [DVD]posted with amazlet at 11.06.07Happinet(SB)(D) (2009-06-26)売り上げランキング: 63078Amazon.co.jp で詳細を見る 1999年、シアトルで行われた世界貿易機関(WTO)の閣僚会議に反対する市民団体と、抗議行動を阻止しようとす…

女と女と疑惑の中「クロエ」

大学教授の夫(リーアム・ニーソン)が、生徒と浮気をしているかもしれない。気が気でなくなった妻(ジュリアン・ムーア)は、偶然知り合った若い女(アマンダ・セイフライド)が娼婦であると知ると、彼女にこんな依頼をする。「私の夫を誘惑して」と。 情念…

がんばろうマットデイモン!

今年上半期だけで4本もマット・デイモン関連作を観ていたので、メモがてらまとめてみました。 まず1本目は「ヒアアフター」。頼んだわけでもないの死後の世界と「コネクション」が持ててしまう男を悲哀(終盤の「傷心ロンドンツアー」が凄い)たっぷりに演…

ハイパーメリトクラシー・バレエ「ブラック・スワン」

「くだらん呟きばかりだとフォロワーさんに言われたばかりでなんだが。ちょっと暴言吐きます。ナタリー・ポートマンちゃんは早く彼氏を作るべき。エッチしなきゃミラ・クニスやクセニア・ソロには勝てないよ。棒っ切れが踊ってるみたい。女になって表現力を…

君が、嘘を、ついた「ザ・ホークス」

自作を出版してもらえない落ち目の作家が、大富豪ハワード・ヒューズに取材をしたことにして、でっち上げの自伝を出版してしまおう!と思い立つ。「どうせ自分のションベンを飲むような世捨て人だし、外に出てくるわけないから大丈夫!」かくして壮大なコン…

キッズはオールライトじゃない「八日目の蟬」

愛人の子供を誘拐し、逃亡を続けた末に捕まった女。その女のことを実の母親だと信じて着いてきた子供。実の父と母の前には、他人の元で育てられた四歳の女の子が返された。 原作未読。 「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした」など、これでもかとセ…

小さな石鹸カタカタ鳴った。「ブルーバレンタイン」

一組の夫婦の関係が崩壊するまでの一日を描いた物語。終わりへと緩やかに進行する現行パートと、二人が交際を始めたばかりの幸せだった時期がフラッシュバックで交互に描かれる。 男女の関係において、決別へと向かう何かのきっかけというのは、おそらくどん…

とんでもねえ、アタシャ神様だよ

3月7日「アレクサンドリア」を観る。 詳しくは暗黒皇帝さんのココでどうぞ。宗教の不寛容さ、信仰を広めようとする信徒達が使うレトリック、それに翻弄される人々を描いた傑作大河ドラマ。今のところ、2011年のベストはこれで良いかな?という気もしてる。 3…

素晴らしき哉、父さんギツネ「ファンタスティック Mr.Fox」

ロアルド・ダールの児童文学をウェス・アンダーソンがストップモーションアニメとして映画化。原作未読。 ウェス・アンダーソンの映画って「子供が妙にませていたり冷めたことを言う」「大人が妙に馬鹿げたことを言ったり子供じみた行動に出る」この二つのギ…

スパイク・ジョーンズ展「I'M HERE」

渋谷のDIESEL ART GALLERYにて行われているスパイク・ジョーンズ展で、彼の新作短編映画「I'M HERE」を観てきました。 詳細は以下のリンクを見て頂くとして、自分は短編映画の感想だけ少し。 SPIKE JONZE presents THERE ARE MANY OF US-I'M HERE 〜THE KAWA…