読書

ウェルズ・タワー「奪い尽くされ、焼き尽くされ」

奪い尽くされ、焼き尽くされ (新潮クレスト・ブックス)posted with amazlet at 12.11.25ウェルズ タワー 新潮社 売り上げランキング: 274356Amazon.co.jp で詳細を見る 73年生まれ、学年でいえばミランダ・ジュライと同学年のウェルズ・タワーのデビュー短編…

飛浩隆「象られた力」

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)posted with amazlet at 12.07.28飛 浩隆 早川書房 売り上げランキング: 65610Amazon.co.jp で詳細を見る 不勉強なので、ツイッターのアカウントで作者ご本人のことを知り、そして著作を手に取ってみれば、その内容…

ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)posted with amazlet at 10.09.20ミランダ・ジュライ 新潮社 売り上げランキング: 5189Amazon.co.jp で詳細を見る孤独な魂たちが束の間放つ生の火花を、切なく鮮やかに写し取った16の物語。カンヌ新人賞受…

デヴィッド・レーヴィット「ファミリー・ダンシング」

ファミリー・ダンシング (河出文庫)posted with amazlet at 10.09.11デイヴィッド・レーヴィット 井上 一馬 David Leavitt 河出書房新社 売り上げランキング: 677534Amazon.co.jp で詳細を見る 少し前に読んだ「サバービアの憂鬱(→感想)」で紹介されていた…

大場正明「サバービアの憂鬱 〜アメリカン・ファミリーの光と影」

学生時代ぐらいから、映画を観るときに監督なりの作家性やテーマに着目するようになり、その辺りから郊外を扱った映画は割と好きなので意識して観ていました。そんな中、この「サバービアの憂鬱」は、アメリカの郊外をテーマにした映画・音楽・芸術・小説な…

井村恭一「ベイスボイル・ブック」

ベイスボイル・ブックposted with amazlet at 10.07.10井村 恭一 新潮社 売り上げランキング: 683309Amazon.co.jp で詳細を見る正体不明の「海上委員会」が管理する南の島。「わたし」はそこで、前代未聞の奇妙な野球(ベイスボイル)を観戦する仕事を引き受…

アラスター・グレイ「哀れなるものたち」

哀れなるものたち (ハヤカワepiブック・プラネット)posted with amazlet at 10.04.24アラスター・グレイ 早川書房 売り上げランキング: 172922Amazon.co.jp で詳細を見るウィットブレッド賞、ガーディアン賞をダブル受賞した、スコットランドの奇才の代表作…

オーソン・スコット・カード「無伴奏ソナタ」

無伴奏ソナタ (ハヤカワ文庫 SF (644))posted with amazlet at 10.03.07オースン・スコット・カード 早川書房 売り上げランキング: 49268Amazon.co.jp で詳細を見るヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作『エンダーのゲーム』の原型となった中篇を収録する傑作集。…

マイク・レズニック「キリンヤガ」

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)posted with amazlet at 10.02.20マイク レズニック 早川書房 売り上げランキング: 92486Amazon.co.jp で詳細を見る絶滅に瀕したアフリカの種族、キクユ族のために設立されたユートピア小惑星、キリンヤガ。楽園の純潔を護る使命…

DJカルチャーと翻訳文学 〜その驚くべき親和性〜

昨年、K・W・ジーターの「ドクター・アダー」に出会ってしまって以来、30も半ばにさしかかろうというのに正に「茨の道」であるSFに興味を持ち始めてしまった訳なんです。最近は古本屋に行くのが楽しくて楽しくて、時間が許す限り、仕事帰りに通勤径路のブッ…

K・W・ジーター「垂直世界の戦士」

裏表紙解説より 〈大戦〉後、過去の歴史がほとんど失われてしまった遥かな未来、人々は〈シリンダー〉と呼ばれる巨大なビルディングの内側の水平な床や外側の壁で暮らしていた。上下にどこまでも続く外側の垂直世界では、いくつかの軍事部族が活動している。…

古澤健「ドッペルゲンガー」

ドッペルゲンガー (竹書房文庫)作者: 古澤健出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2003/09メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る本当の自分をさらけ出す、というのも疲れることじゃないのか?それについては異論もあるだろう。それはわ…

デイヴィッド・ベニオフ「99999(ナインズ)」

「シャングリラ屯田兵」id:cinemacさんのこの感想を読んでからずっと気になっていたデイヴィッド・ベニオフの短編集「ナインズ」を読みました。 ベニオフは、(程度の差こそあれ)誰もが経験するような「人生の栄光の一瞬の輝き」を切り取ってみせるのがとて…

若者よ、書を捨てよ、町へ出よう。でもその前に最後の一冊 〜『自分探しが止まらない』速水健朗

前作「タイアップの歌謡史」では、「ヒットソングの裏側には、ある仕掛があり、世の中の動きや流行の流れを汲んだタイアップというビジネスチャンスが潜んでいた」と紐解いてみせる非常に興味深い本でしたが、今作では前作と同様のスタイルで「90年代〜00年…

レス・ザン・ゼロ 〜「恋空」〜

「恋空」を読みました。 映画は未見ですが、携帯からならタダで読めるので全部読んでしまいました。色んな意味で衝撃を受けました。読みながらずっと「ここまで来たか!」とゾクゾクしっぱなしでした。 まず簡単に大筋を説明します。オチまで記しますので、…

血を見るのは男より慣れっこよ! 〜ヒステリック・サバイバー〜

ヒステリック・サバイバー作者: 深町秋生出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/11/02メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 68回この商品を含むブログ (55件) を見る id:FUKAMACHI先生の二作目。デビュー作「果てしなき渇き」から一転、爽や…

ビスケットについてクールに語るオレ(by漱石)。

嵐山光三郎の「文人悪食」を読みました。 芥川龍之介から池波正太郎まで、文豪たちがどんな食べ物/食事を好んだか?という観点から、「文士達37人にオルタナティヴなスポットライトを当ててみたよ!」という本で、大変興味深く拝読いたしました。 ワタクシ…

清田くん火星に行く。

本当に今更なんですけど、森達也の「スプーン」を読みましたよ。メチャメチャ面白くて一気に読んでしまいました。 スプーン―超能力者の日常と憂鬱作者: 森達也出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2001/03メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ…