今日は“死に日和” 〜スターシップ・トゥルーパーズ3〜

スターシップ・トゥルーパーズ3」を観ました(@109シネマズ川崎)

すいません、「2」観てないです。でも観てなくて「1」を観ている人なら十分楽しめる内容でした。
今回の目玉は「ジョニー・リコ復帰!」「ようやっと陽の目を見るパワードスーツが!」という二点。
リコを演じるキャスパー・ヴァン・ディーンにしろ、このシリーズの“黒さ”をどの程度理解してやってんのかなー、っていう疑問は常々あって、多分みんなノリノリだから当然監督や製作者の“黒い”意図を汲んでちゃんと楽しんでやってんのかなー、と思いつつも、まぁ「フルメタル・ジャケット」におけるR.リー・アーメイ先生はガチにライトなウィングの方でいらしたり(ちょっと引くぐらいにはマジな公式参照)、という前例もありますので、なんとも言えないですよね…。
今回は宗教的なヤバさと、それをプロパガンダとして巧みに取り込む、という要素を非常に上手く融合させていて、特にクライマックスのパワードスーツによるリコ達の大活躍(バグ大量殺戮)→そこに多重露光で祈る女性兵士二人(その救出劇に神の御業を見出して恍惚の表情)の画が被る、という辺りは、本当に良く出来た新興宗教の安い勧誘ビデオみたいで関心してしまいました。

役者陣では、戦意高揚歌「死に日和」が大ヒットの超ロックスターにして総司令官(なんだそれ):オマー・アノーキという人物をスティーヴン・ホーガンなる役者さん(右から2番目の人)が熱演していて100点。彼が脳バグに頬をスリスリするところは、舞台出身という経験に裏打ちされた相当な名演技だと思います。

  • Sky Marshal Omar Anoke - It's a Good Day to Die


あとバグのCGがよりチープになっている気がしました。それにパワードスーツのチープさも「散々引っ張ってソレ?!」と拍子抜けするぐらいにはチープですが、このチープさが上記のクライマックスを演出するに当たって功を奏していると言えるのも事実です。上記一枚目の画像はパワードスーツと初めて対面するリコ、というシーンですが(まだ全身は映さない)、ここでリコが「フュー」と口笛を吹くのがベタ過ぎるぐらいベタで面白かった。

あとパワードスーツといえばやっぱコレですよねぇ。Get Away From Her,You Bitch!!!