フューチャー・イズ・リトゥン/アンリトゥン「スター・トレック」
結構前に「スター・トレック」を観ていました(@109シネマズMM)。
子供時代に金曜ロードショーとかで劇場版を幾つか観た記憶はあるのですが、肝心の内容はまるで記憶に無いので、完全に初心者という状態での鑑賞でしたが、物凄く楽しめました!
冒頭、予告でも散々フィーチャーされていた「お前(カーク)の父親は自らを犠牲にして800人の命を救った」というエピソードで始まるのですが、もうベタもベタ!無事逃げ出した妻に「赤ちゃんの名前は何にする?」と聞かれ、沈み行く船に一人残された夫が「君のお父さんの名前って、まさかサイベリアス?そりゃないよ〜」と返すやり取りとか、もうそれこそこの手のSFモノで100万回ぐらい観たであろうエピソードなのにグッとくる、というのは、やはり監督であるJJエイブラムスという人の手堅さを象徴しているように思えました。
で、その若きカークが、色々あった末に「放蕩息子の帰還」といった具合で船長の椅子に収まるまでの物語なのかな、と思いきや、後半それが割とどうでも良くなって主役はほぼスポックに移行。まぁ最終的には二人で協力してロミュランをフルボッコ(ヒドイ…)にして終了、なのですが、主演の二人↑は勿論のこと、ヒロイン:ウフーラのクールビューティーな感じや、チェコフ役のアントン・イェルツィン(この役が出来て「チャーリー・バートレット」が出来て、おまけにカイル・リースまでこなせるのは、相当デキる子だと思う)とか、サイモン・ペッグだとか、もうそれ出オチじゃんか!という脇の配役まで、俳優の魅力で見せる映画でもありました。
- 作者: 劇場版「スター・トレック」公開記念特集 / ネビュア賞受賞ノヴェラ一挙掲載 ナンシー・クレス「齢の泉」 / 遺稿「屍者の帝国」
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/05/25
- メディア: 雑誌
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で、伊藤計劃氏の追悼特集が目当てで買ったSFマガジンで、偶然にも丸屋九兵衛監修による「スタトレ公開記念大特集!」が掲載されていて、これが素晴らしい内容でした。
テレビ版ウフーラ役の女優さんが、(まだまだ偏見の根強い)ショウビズ界にウンザリして番組を降板しようとしたら、キング牧師に「(黒人女性がテレビドラマのヒロイン役であるということの)ウフーラ役の重要性」みたいなことを説かれて撤回した、とか、イイ話や面白エピソードも盛り沢山。丸屋氏渾身の企画!というのがヒシヒシ伝わってきます。新旧配役の対比も興味深く、スポック役で登場しているレナード・ニモイへのインタビューもあり(今作にはタイムパラドックスネタで老スポックとして登場!)。彼が「カークとドクター・マッコイが初めて握手をするシーンを見て思わず涙してしまった」と語るくだりは、シリーズにさほど思い入れがない自分が読んでもグッときてしまいました。