艦長の草刈正雄です。 〜WALL・E/ウォーリー〜
「WALL・E/ウォーリー」を観ました(@TOHOシネマズ横浜)。
黒いスーツに黒いタイの男。彼の人差し指が中を示すと、指先からホログラムが現れた。
そこには、荒野に散らばった鉄くずを、抱いて四角くプレスし、繰り返し繰り返し、うず高く積み上げる一台の古ぼけたロボットが映し出されていた。
「こうなってからでは遅い」
クラトゥは「地球に何しに来た?」と問われた時、こうすれば話が早かったのではないかと思います。
昨年末にid:doyさんとその娘さん、そんな娘さんと仲良くしたいちょっとアレな横浜在住ダイアラー三名(自分を含む)という面子で吹き替え版を観ていたのですが、その時は不覚にもウトウトしてしまい(映画のせいではなく単純に寝不足で)、復習の意味も込めて字幕版を観てきました。
「人間が出てきてからの映画の後半がつまらない」という感想を幾つか見かけましたが、個人的には未来人が登場してからの後半こそが凄くて、なんというかピクサーが一丸となっての「わしらがやったる!」的な気概をビンビン感じました。
ロボットが創造主の「創世記」を綴るということ。エンドロールの歌を、かつて「ジェネシス」というバンドでヴォーカルだった男に「Down To Earth」なんて歌わせているのも偶然ではないでしょう。
以下、雑感として。
- 女性観客は圧倒的にウォーリーを「カワイイ」と思うのでしょうが、自分は変な聴診器みたいなのを付けられてムクれるイヴに萌えました。
- 「・・・ちょっとウォーリー黙ってて!・・・・・・えっ!!なんでココにウォーリー!??」というイヴの乗り突っ込みみたいなリアクションが可笑しい。
- イヴの目の感じは(あれが目ならば)かなり日本のマンガの影響が感じられるような気がしました。あさりちゃんっぽい。
- 充電池が切れそうなウォーリーが二日酔いのオッサンみたいでオモロイ。
- 地球に降り立ったイヴが、ロケットが飛び立ったのを見計らって楽しそうに空中遊泳。ウォーリーとイヴの消火器ダンス(そこに被さる「ダンスとは・・・」という解説も絶妙)。「無垢な者が無垢に遊んでいる様」こういう描写には、歳を取れば取るほどに抵抗力が無くなっていく気がします(あんまりあざといのは逆にウンザリするけど)。
- doyさんが「英語版と吹き替え版ではイヴの萌え度が全然違う!」と仰ってたけどその通りでした。英語版を見直して良かった!
Peter Gabriel - Down To Earth