2008年の音楽を振り返る〜その３〜

その１　その２

Death Magnetic (Dig)

Fortress

ロック/メタルの方面で言うと何といってもメタリカの新譜が出た！っていうことに尽きるんでしょうが（→感想）、確か昨年の初頭ぐらいにベーコン茶漬けの人が「いや、スゲえバンド出てきちゃったよ。ある意味マーズ・ヴォルタより凄い」と興奮気味に教えてくれたのがプロテスト・ザ・ヒーローでした。
Protest The Hero
早弾き！タッピング！ツーバスがドカドカじゃなくて「ニチャニチャ！」 変拍子！デス声！シャウト！ハイトーン！etc･･･とまぁ、涙が出るほどメタルの鬼っ子なんですよ！多分みんなまだ凄く若いだろうに！昨今のシーンでいうとジャンル的にはスクリーモとかいう（キモチワルイ）ジャンルにカテゴライズされるんでしょうが、これはメタルですよ！メ・タ・ル！！！メタルというと、もうそれだけで毛嫌いする人もいますが、このバンドはルックスもみんな良いし、PVなんかもちゃんと今風な作り（このPVとか）にして、音はコテコテのメタルなのにメタル的なイナタさからは距離を取りつつちゃんと若いファンを獲得しようとしている（ここはホンツに重要！）のも評価に値するところ。これはもっとバカスカ売れて欲しいなぁ。アルバム的にも捨て曲無しの名盤だと思います。唯一、ジャケだけが・・・ねぇ？（何故そこだけダメなメタルの意志をしっかり受け継ぐ？！）

In Silico

ペンデュラムについては散々書いてきた（コレとかコレとか）ので割愛。本当に「ダサい」と「カッコ良い」のギリッギリの所をよくぞ攻めたと思います。1stは結構普通のドラムンベースなので、2ndでこんだけ大転換させた、その英断に拍手。ある意味、2008年を象徴する一枚ですね。

キャットファイト！

Just a Souvenir (Dig)

ドラムン繋がり、ってわけでもないけど、久々に復帰してくれたトム・ジェンキンソン先生。何か初期に戻ったような感じで斬新なアルバムでありました。フュージョンっぽいM-1が物凄くカッコ良い。エレクトロとかファンクの要素があったり、かと思えば宅録ハードコアみたいな曲（M-5）が飛び出したりとやりたい放題。やっぱり信頼できる人！という感じがします。
←M-1 ←M-5

O Soundtrack My Heart (Dig)

Battlesによって再考されたJohn Carpenterの映画のサウンドトラックかのように忍び寄ってくる、複雑さとパーティーが衝突する作品
この「やーねー！」としか言いようがない推薦文はNMEによるもの。WARPからデビューした新人、といってもメンバーそれぞれ凄いキャリアで錚々たる面子のバンドのようです（プレフューズ73のレコーディングに参加したりだとか）。その２で紹介したRATATATと同じように、プログレの影響が垣間見えて中々面白いです。個人的にはバトルズより好きかも。
←PV ←LIVE
以上、三回に渡ってお送りしましたが、その１〜３の中から10枚に厳選して、近いうちにecrn AWARD 2008に参加しようと思います！