MMで振り返る90年代(後期)


マイク・ミルズの長編初監督作品「サムサッカー」がいよいよ今週土曜日から公開です。いやー随分長いこと待ちましたがビデオスルーにならなくて良かった。

これまで、短編作品や幾多のPVで“サヴァーヴィア”に固執してきたミルズですが、「サムサッカー」でもやはりテーマはサヴァーヴィア。しかし蓋を開けてみれば「パートナーであるミランダ・ジュライの『君とボクの虹色の世界 』の方が優れている」なんて評も聞こえてくるし(『君とボクの〜』は見逃しました…)、作品の出来が非常に気になる所ではありますが、まぁ彼のファンとしては後わずかとなった「サムサッカー」の公開を座して待つだけであります。
そんな中、予習としてAIRの初アメリカツアーにミルズが同行してモノクロのフィルムで撮影した、以下のツアードキュメントを鑑賞しました。

Eating Sleeping Waiting & Playing [DVD]

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98年のアメリカーツアー、ということは「ヴァージン・スーサイズ」のサントラより前、つまりEPと1stアルバムしか出ていない頃ですね。前座がショーン・レノンだったりします。何だか時代を感じるなぁ…。私はビースティー・ボーイズ「ハロナスツアー」の時に前座のショーン・レノンを観ていますが、その時すごく背の低い黒人のラッパーが出ていて気になったのですが、彼もチラッと写ります。で、肝心の内容は、ライヴ映像とオフの映像が半々ぐらい。随所随所の見せ場で、以下の作品のオマージュとも言える“対象を意図的に無視した無機質なパン”が繰り返されます。

そしてYouTubeに、そのダイジェストともいえる映像が1stEP収録の「Le soleil est pres de moi」のPVとして編集されています。ツアードキュメントのオマケ的にミルズが監督したAIRの「Sexy Boy」「Kelly Watch The Stars」「All I Need」計4本のPVも収録されているので、結構お得です。
http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DpSUFPpyExwQ%26ext%3D.flv AIR Le soleil est pres de moi
http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DtqBCOBRcMqc%26ext%3D.flv AIR All I Need
「All I Need」でも、やはり彼お得意のサヴァーヴィアを見事に切り取ってみせます。いやーでもこの何とも言えない感じは、もちろん曲の力もあるのだろうけど観る度にちょっと泣きそうになるなぁ。

Premiers Symptomes

Premiers Symptomes

Moon Safari

Moon Safari

こうして改めて観返したり聴き返したりしてみると、やっぱり90年代って・・・・・・イイ時代でしたよね??!