「セクレタリー」を観ました。


劇場公開を見逃して、近所のツタヤで探したんだけど無くて「置いてないのかな」と思ったら、ふと覗いてみた(たまたまだけどね!たまたま!)洋モノのソフトポルノみたいなコーナーに置いてありました。なので借りました。大傑作でした。

 公式がまだ生きてた→ http://www.gaga.ne.jp/secretary/

まず、とんでもない映画を見逃していたなぁ、と思いました。主要登場人物にまともな人が一人もおらず、そしてみんな「イイ顔」してる。基本はSM物なのですが、話が折り返し地点まで来てもオチがどこに着地するのか全く予想できない。と思ったら純愛モノとしてオトしてました。主役のマギー・ギレンホールの、ファーストシーンのサエなさからメキメキ綺麗になっていく様には誰もが度肝を抜かれると思います
愛についてのキンゼイ・レポートを観た時も思ったんですけど(その時の感想)、今までマイノリティとされてきたであろう性趣向をちゃんと分析して、そしてちゃんとした娯楽作品として昇華して、観終ったあとで「あーでもねーこーでもー」と作品について色々語りたくなる類の映画が00年代に入ってますます増えてきているようで、非常に良い傾向だと思います。特に、こんなオモシロ本がネタじゃなくて真顔で受け入れられてしまう日本の現状からすれば。
追記:でもこれ、洋ソフトポルノだと思って借りた人は「オレの『セクレタリー』じゃなぁあああい!!」と激怒すると思います。裸なんか最後に申し訳程度にしか出てこないし、しかも出てきた所で全然イヤらしくなくて、むしろ「わっ、キレー…」とウットリしてしまう感じ