女性がオナニーする映画
携帯からmixiにログインすると「悪い子にはお仕置きだ…」とか「彼氏が見てる前で…」とか「スキモノ美女」とか「何も知らない子に…」とか「いやっ…」「洪水だ」とか、そんなバナーばっかり見せられて、そのあまりの下品さに正直ゲンナリするのですが、何故ゲンナリするのか?その答えが以下のエントリで少し解ったような気がしました。
〜つまり、性欲がないように見える相手と、彼はセックスをしているということだ。女は基本的に性欲が薄いと、オナニーするなんて考えられないし、まるでないように見えるくらいに希薄だと、彼は考えていて、でもセックスはしてきたと。それってけっこうすごいことだと思う。だって女の性欲がそこまで希薄なのだとしたら、すべてのセックスはレイプみたいなものでしょう。男のために女が苦痛を受け入れるのが自然な性のあり方だとでもいうのだろうか。
つまり、mixiのバナーから入れる携帯サイト、それもエロ漫画を提供しているサイトでは、上記で述べられているように、女性の性を完全に受身のものと捉えていて、かつそうした悦びを感じるには、「恥辱とか陵辱とか、そういうものがセットである」というような共通認識の上に成り立っている(大概、バナーには、恥ずかしそうに苦悶の表情を浮かべる女の子と、それに対して興味津々といったような表情の男の子のイラストが描かれている)から、なんだかモヤモヤしたモノがしこりの様に残るのではないか?と思いました。
私は普段、エロ漫画を読まないので、はたしてこういう感覚がエロ漫画界では割とデフォルトな感覚であるのか、よくわからないので、この辺は是非、深町先生あたりに聞いて見たい所です。
では「性に能動的な女性たち」そういったテーマを描いたエロ漫画があるのか?という問うてみると、自分では「いけない!ルナ先生」ぐらいしか思い浮かばないので、やっぱりよく解らないのですが、映画でならいくつか「女性がオナニーする映画」というのが存在します。下記にその一部の作品をご紹介いたしましょう。
いきなりコレってのも反則な気もしますが、妙齢の女性と若きピアニストの恋愛/愛憎モノ。終盤の目も当てられないようなアレとか、もう本当にヒドイ映画だと思いますが、イザベル・ユペールほどの女優が「薄暗いビデオボックスで…」という感じで相当頑張っております。
「ピアニスト」に続いてコレ、ってのもどうかと思いますが・・・社長と秘書によるSM純愛モノ。S社長を好きになりかけてるM秘書が、最初フィアンセでオナニーしようとして「ああダメ!気分がノらない!」と次に想像するのがS社長。その恍惚の様子がピエール&ジルみたいな画面で綴られるという名オナニーシーンがあります。
もう13年も前とあって、さすがにこの予告編だけでも時代を感じさせるアレですね(みんな何であんなに浮かれてたんだろう…?)。超絶美女ミシェル・リーが網タイツにレザーのスカートで、しかも凄いアングルでオナニーシーンを撮られてます。あのグラサンのオッサンに。
トム・ロビンスの同名小説をガス・ヴァン・サントが映画化。人一倍大きな親指を持って生まれた主人公:シシー(ウマ・サーマン)が、その親指をいかして全米をヒッチハイクしまくるというロードムービー。当時23歳、とにかくウマの超絶バディが色んなファッションで堪能できて、ウマ好きにはそれだけで満足なんですが、キアヌ・リーヴスを思い浮かべて、その辺の道端で、特大級の親指をホットパンツの中に突っ込んじゃってます(その後に凄いイイ恍惚表情のアップあり)。
ラストはナオミ・ワッツ!あのナオミ・ワッツ!金髪の美女といえばナオミ・ワッツ!リンチの映画にもクローネンバーグの映画にも出たことがあるナオミ・ワッツ!「キング・コング」のコング様の前で「クエックエッ」っと鳥の物真似をして見せた演技派女優ナオミ・ワッツ!が泣きながらオナニー!しかも思い浮かべる相手はブルネットの美女!というえらい設定の役で、公開当時は突然おっ始まったそのシーンに度肝を抜かれたモノです。
とまぁ、偉そうに「やーねー」と始まったけど結局ネタっぽいシメになってしまいました。他にも「アメリカン・パイ」とか「ルームメイト」とか「ピストルオペラ」とか、色々あるんですけど、後は邦画界の至宝:岩下志麻の「悪霊島」あたりの凄さをこの人に語って頂くことにして・・・という無茶振りをして終りたいと思います。どうもありがとうございました。