ジェイソン・ボーンを「イマドコかんたんサーチ」 〜ボーン・アルティメイタム〜

ボーン・アルティメイタムを観ました(@109シネマズMM)。

上映前に日本語のタイトルが表示される時、協賛の名前を見てちょっと驚きました。元DENDEN公社である、あの会社の名前があったからです。

imadoco?かんたんサーチとは
待合せの時などに、iモードを使って、友達の居場所をカンタンに地図で確認できるサービスです。探したい相手の方がFOMAのGPS対応携帯電話をお持ちの場合は、GPSを利用した「精度の高い位置情報」を地図で確認できます。相手の方がFOMAのGPS対応携帯電話をお持ちでない場合でも、基地局を利用した「おおよその位置情報」を地図で確認することができます。

こういう機能を応用してCIAが何をしようとするかっていうと、CIA(NSA)の裏切り者であるジェイソン・ボーンと、極秘情報を握った記者の抹殺です。NY諜報本部はロンドン市街の監視カメラの映像を傍受し、現地のスナイパーへ指示を送る。人波でごった返すウォータールー駅を舞台に、パニックになり逃げ惑う記者を誘導して危機を脱しようとするボーンと、遠隔で現地の殺し屋たちを動かす諜報部の攻防戦が、気の遠くなるような膨大なカット数を用いてスリリングに描かれていく。この冒頭の怒涛のエピソードが展開していく時点で、本年度最高の一本が確定したように思いました。
以降も、タンジールではオフロードバイクでのチェイスや素手で殴り合いなどのフィジカルなアクション、クライマックスのNY市街では壮絶なカーアクション、とアクションシークエンスを大きく三部に別け展開していく。それぞれのシーンのテンションの上げ方も絶妙です。
アクションシーンだけでなく、デヴィッド・ストラザーンジョアン・アレンの演技合戦も見所。激しいアクションをこなすマット・デイモン演じるボーンとは対照的に、彼らはほとんどNYの本部から動かず、見解の相違による言葉の応酬をジリジリと見せて火花を散らします(上記画像)。
本シリーズにノータッチの人も、一作目「アイデンティティ」二作目「スプレマシー」をわざわざレンタルしてイチイチ観るのは結構面倒かも知れませんが(おりしも某大型チェーンはこんな姑息なことしてるし)、その面倒を補っても余りある映画的体験が「アルティメイタム」には詰まっていますので、未見の方は是非シリーズを通して観て、それから劇場のデカいスクリーンへ向かうべきです。
 Hotel
US版のポスターは、やはり主題歌を歌うMOBYへのシャレでしょうか?まぁこのアルバムに「EXETREME WAYS」は収録されてないのですが(それはコッチ)。


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*1:注:本編にこんな気の効いたコラボレーションはありません。