2009年の映画を振り返る


まずベスト5本を挙げてみます。

1. 3時10分、決断のとき
2. ダウト〜あるカトリック学校で〜
3. スタートレック
4. イングロリアス・バスターズ
5. アバター

「3時10分、決断のとき」色々グッときました。「アイデンティティー」みたいなバカミスを撮ってた人が、こんな骨太な西部劇を撮れるなんて・・・と率直に驚きました。“忠実な狂犬”チャーリー・プリンスを演じるベン・フォスターが最高だった。原作は未読ですが、不器用な男が信念を貫き通す、という意味ではかなり忠実にエルモア・レナードのテイストなのではないでしょうか。
「ダウト 〜あるカトリック学校で」フィリップ・シーモア先生の色気が凄かった・・・・・・。彼とメリル・ストリープの演技合戦(教会で彼女たった一人だけ十字を切らないシーンが凄い!)を、脇でオタオタしながら見守るエイミー・アダムスという構図も面白かった。
「スタートレック」もうね、冒頭のカークのお父さん殉死のエピソードだけでガッツリ持っていかれました。あとはヤング・スポックを演じたザッカリー・クイントの一人勝ち。そりゃウフーラじゃなくてもグッとくるよね。
「イングロリアス・バスターズ」ブラック・エクスプロイテーションならぬ“ジューイッシュ・エクスプロイテーション”である本作。きっとイーライ・ロスの登場シーンなんかはユダヤ人街の劇場で大盛り上がりだったはず。
「アバター」爆炎をバックにパワードスーツで仁王立ちになるマイルズ大佐に爆笑しながらも心が震えた。演じるスティーヴン・ラングさんは「パブリック・エネミーズ」でも100点のお芝居をしていたけど本作では120点。あと是非皆さん、IMAX版をご覧になると良いと思います(Xpandとは雲泥の差)。自分はちょっと3D酔いしました。
以下はid:gakusさんの役に立たない名言集2009その1」「役に立たない名言集2009その2に敬意を表しまして、自分でも幾つか挙げてみます↓




「・・・・・・あなた、割礼されてる・・・!」 (『チェンジリング』)
一度は言われてみたい台詞ですね。


「自分に“長寿と繁栄を”というのは妙な気分なので、“幸運を”」 (『スタートレック』)
ややネタバレ気味ですが。


「騒ぎが起きないのは彼らが英語を理解していないからだな?」 (『イングロリアス・バスターズ』)
物凄い説明セリフだけど、あの状況下で言われると「やめてーーー!」としか思えない。


「・・・まるで刑務所のようには見えないわ・・・」「そう、そこが重要なんだ」 (『扉をたたく人』)
示唆的なやり取り。この作品を象徴していると思う。


「(後ずさりしながら)・・・・・・トルーク・マクト・・・!」 (『アバター』)
noby_20xxさんのこのポストに全面同意!