“イノセンス歌謡”を提唱します!

「音痴」という言葉を辞書で引くと「生理的欠陥によって正しい音の認識と発声のできないこと」「音程や調子が外れて歌を正確にうたえないこと」とあります。

  • KANYE WEST - LOVE LOCKDOWN (STUDIO VERSION)


これぞピッチ補正!というAuto-Tune使いの新曲(ラップ無しの歌モノ!)「LOVE LOCKDOWN」をVMA08で披露して皆を震いあがらせた(色んな意味で)カニエ氏ですが、一部で囁かれてきた「音痴説」に異を唱えるべく自ら直球をブチ返してきた!という感じですね。

音痴音痴、ていうけど所詮はそんなの西洋音階の認識じゃんかなぁー?!メロディがなんぼのもんじゃい!と、私は常々思ってきました。大体「音程や調子が外れて歌を正確にうたえないこと」の「正確にうたえない」ってどういうこと?うたに「正しい」も「正しくない」もあるの?それって人それぞれの感覚だし、あまりにネガティヴなんじゃないの?!
そこで!私が「音痴」に代わる、聴いた時に「・・・あれっ?」という違和感を抱く音楽をカテゴライズするべく、新たなジャンルを提唱したいと思います!それが“イノセンス歌謡”です!!!

  • エマニュエル・ルイス 「シティ・コネクション」



  • Mr.T 「Treat your mother right」



  • BIZ MARKIE 「Let Me Turn You On」


いかがでしょうか!?ビズ・マーキーはちょっとクレバーで脱構築がすぎるかな?と思ったのですが、ド頭「♪うーうぉううぉ〜」というあまりにも自由度の高い歌いだしに烏龍茶を吹いてしまい、今モニタとキーボードがビチャビチャなのでやっぱり紹介しようと思います。
どういうわけか、奇しくも「歌が上手い」「ラップが上手い」「リズム感が抜群」という常套句で知られる黒人ばかりになりましたが、最後に日本が世界に誇るイノセンス歌謡を皆様にご紹介して〆とさせて頂きます。



  • 藤波辰爾 「マッチョ・ドラゴン」


何回聞いても歌いだしが「悪魔」じゃなくて「なくま」に聞こえる。