POST ROCK'N ROLL PART 2 / BATTLES『MIRRORED』


BATTLESの1stフルアルバム「MIRRORED」を購入しました

Mirrored [解説・ボーナストラック付国内盤] (BRC174)

Mirrored [解説・ボーナストラック付国内盤] (BRC174)

結論から先に言いますと、やはり先行シングルの「ATLAS」が特別に飛び抜けて良い出来だったのかな、という感想は禁じ得ないです。「ATLAS」におけるシンプルなリフのループは「ホントはもっと色々デキるんですよボク達」と言いたいところを我を律してグッと抑えた感じがコンパイルされているようで、でも瞬間だけどそれが開放されるパートも何箇所かあって、その辺が妙なグルーヴとなって音に現れていたと思うのです。が、アルバムの他の曲はというと、良くも悪くも「ポストロック優等生」という感じで、個人的には頭から終わりまで聴いてみて割りとスンナリ流れてしまいました。バンドのメンバーそれぞれが皆、プレイヤビリティに長けた人たちばかりなので、超絶に弾けてしまうし叩けてしまう。アクセントとして配置したであろう面白フレーズや面白展開も、やや鼻に付くような感じもしました。
そんな風に、良いアルバムだとは思うんだけども期待が大きかっただけに私的に「ノレない」ところがあり、ちょっとモヤっとしたので、先日特攻サーフさんに教えて頂いた1時間フルの動画を拝見してみました。

そしたら!凄くカッコ良い!ドラムのジョン・ステイナーは間違いなくこのバンドのキーとなる存在で、ライヴにおけるその叩きっぷりも凄まじいです。このライヴ動画を見ると、やはりアルバムはいささか音を作り過ぎなのでは、と思ってしまいます。そうだと思いたいです。これも言うならばジャズ/フュージョンといったジャンルとの類似点と言えるでしょう。
「ATLAS」のイントロは何度聴いても以下の曲を思い出してしまうのですが…


初期のマンソン先生(田中真紀子似)はやっぱカッコええですねぇ(ドラムにマジ切れしてて怖い…)。
と思ったら、「MIRRORED」ライナーによれば「ゲイリー・グリッター的グラムロックのイメージ(イアン・ウィリアムス談)」だって!そっちか!確かに言われてみれば!



え?三つも貼る必要ないですか?(だって観てて楽しいじゃないですか!)
追記:タイヨンダイ・ブラクストン(vox/gtr/key:上記画像、一番右のボアボア頭の人)の父さんはこんな人です(芸能界の世襲万歳!吾郎や健太ガンバレ!)。