今日はシャノン・フーンの命日じゃないか!


しかも亡くなったのが1995年だから、ちょうど十周忌!早っ!!
シャノン・フーンとはBLIND MELONというバンドのVoだった人です(真ん中のワンレン中分けの人)。もともと、アクセル・ローズが「Don't Cry」のPVに引っ張り出してきて「あのコは誰?」的に話題が先行して、ガンズの弟分みたいな売られ方をしていたと思うんですが、実際に1992年に発売された1stアルバムを聴くと、まぁハードロックと言われればそうだし、でもファンキーでもあるし、カントリー/サザンロック/ブルースロック的な泥臭さもあるし、はたまた当時流行だったグランジっぽい音でもあり・・・といった具合に、非常に掴み所のない音がそのデビューアルバムには詰まっていました。でも、そのバンドが奏でる混沌とした音の中でも、シャノンの独特なヴォーカルは一段と際立っていました。一言で言えば高音で枯れ気味、ハスキーな感じなんですが、あんまりこういう声の人はいないと思います。
1stアルバムからはシングルカットされた「no rain」が大ヒット。当時はレニー・クラヴィッツに表されるような「70年代回帰サウンド/ファッション」が結構流行っていて、当然上記画像のようなヒッピールックのシャノンは女子のハートもガッツリ掴んだようで、自分は行くことが出来なかった初来日公演では「シャノ〜ン!」と黄色い歓声が上がっていたようです。

Blind Melon

Blind Melon


その後、ウッドストック94では女装でステージに上がったりして、そのエキセントリックな言動が小規模ながら話題になったりしていましたが、95年には2nd「Soup」を発表。これが1stに輪をかけて何ともカテゴライズしにくい変なアルバムなのですが、オリジナリティ溢れる凄く良いアルバムだと思います(今でもよく聴く)
でもカテゴライズしにくい、何とも形容し難い、っていうことはすなわち「売れない」ってことに繋がったりもするわけで、「Soup」はセールス的に惨敗、自信作だっただけにシャノンのショックも大きく、そこから彼の「刺したり吸ったり」が加速したかどうかは推し量る所ですが、1995年の10月21日、オーバードーズで亡くなってしまいました。28歳でした

Soup

Soup


シャノンの死後、1996年にはカバー曲やアウトテイクを集めた「Nico」が発売されました。ニコとはシャノンの娘の名前です。10歳ぐらい、ってことはカート・コバーンの娘と同じくらいかぁ…。この人ならニコとフランシスで一緒にバンドを組ませ兼ねないですね。

Nico

Nico


十周忌だからなのか、先ごろDVD付きのベスト盤も先ごろ発売されたようです。Blind Melonをご存じない方、ご興味ある方、まずはこのベスト盤からシャノン・フーンの軌跡を辿ってみてはいかがでしょうか?
ご冥福を御祈りします。
追記:シャノン・フーンで検索していたら「ロックスターの墓石/墓標」を画像で紹介しているサイトを発見。ボンゾとジョン・ベルーシの墓には、不謹慎ながら笑ってしまいました。あと、このサイトが凄いのは、ある人が既に死んだことになってること!
http://www.beaconschool.org/~zbochar/dead.html
その人は何度も死にそうになっただろうけど、まだ存命だし来日もしますよ!!
http://www.creativeman.co.jp/040912pages/motley.html