「IZO」再考

以下は向井秀徳の日記より

8月26日

三池崇史監督の最新作「IZO」を見に行った。
最高傑作じゃい。近年の「俺をイワした映画」のベストに入る。
土佐勤王党の刺客、岡田以蔵が怨念となって蘇り自分以外の全てを斬り倒す、という物語。とってもすごーく観念的な映画だ。しかしこの映画のテーマと目的ははっきりしている。
「この世は不条理である。それを認めようとせず、表面的な調和をとるUSOを暴く!!」
がーん。
映画に流れている禅の空気感と死臭にくらくらした。いや、禅を感じたのは俺がこの映画のあまりに激しいパワーに飲み込まれてフネケになりそうになり、禅をもってしてそれに打ち勝とうとしていたからだ。戦いを強いられる映画。そんな映画はこの世に、ない。
今一度見に行き、さらに戦って脳をくらくらさせようと思う!!

思ったんですけど「IZO」は三池版「コミック雑誌なんかいらない!」なんじゃないですかね?ゲスト出演がオールスターキャストだし、内田裕也もたけしも出てくるし。中学生の時、この映画の「役者・北野武」を観て戦慄したのをよく憶えています。「オレがやったんだよ…へへっ」