「IZO」を観ました。

最近「ZAZEN BOYSⅡ」ばっかり聴いているせいかも知れませんが…
「繰り返される諸行無常 甦る性的衝動」という向井秀徳のフレーズをこんなにも体現している映画もないでしょうね。三池崇史は絶対ZAZEN BOYS「自問自答」を聴いて何がしかのインスパイアを得たと思われます。
確かに映画として成立しているか?と問われれば否定はできないでしょう。
しかし、今、2004年の気分として平井堅の美声と亀田誠治サウンドプロダクションに酔いたいか、友川かずきの咽るようなフォークに凍りつきたいか」と問われれば、私は間違いなく後者を選びます。
映画然とした映画を好むような方には決してオススメしませんが、コンテンツ健全化法案だとか洋楽CD輸入権などがあっさり通ってしまった2004年だからこそ、観る価値がある映画と言えるでしょう。という訳で私は断固支持したいです。今村昌平がもう歳とはいえ、ああいう状態になってしまった今、三池こそが今村組の魂みたいな物を「IZO」においてしかと受け継いでいるようにも思えました。
でも、三池崇史が一番撮りたかったのは恐らくボブ・サップの頭のシワ」でしょう。