2010年、上半期によく聴いたアルバム

「折り返しから2ヶ月近く経とうとしているのに何を今更」な感じは否めませんが、上記イベントでかけるかもしれない重要盤をいくつか挙げておきます。

1.

Causers of This
Causers of This
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Toro Y Moi
Carpark Records (2010-02-02)
売り上げランキング: 17543

2.

Fight Softly (Dig)
Fight Softly (Dig)
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Ruby Suns
Sub Pop (2010-03-02)
売り上げランキング: 100850

3.

Tommy
Tommy
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Dosh
Anticon (2010-04-13)
売り上げランキング: 50952

1.アフリカ人とフィリピン人のハーフというサウス・キャロライナ出身のToro Y Moiさんのフルレングス1st。自分の世代だと安易に「宅録」という便利なキーワードで片付けてしまいがちですが(それで通じる人なら大体雰囲気だけはわかってもらえる)、そこに“ただし、アニコレ以降の”と付け加えるとさぁどうでしょう?途端にアップデートされた感が濃厚になってきませんか?!Toro Y Moiさんはまさにそういう形容がドンピシャなシンセポップ的でサイケデリックな音像を構築することに成功しています。もしも殿下が2010年に20代前半ぐらいなら、こんな音を鳴らしていたんじゃないかなぁ、という妄想を抱かせてくれるアルバムです。
2.そんな↑トロ・イ・モアさんとツアーを回ったらしいRUBY SUNSも、そりゃあ一緒にツアー回って男の子同士でキャッキャウフフしたくなるよなぁ、と言いたくなるぐらい親密性を感じさせるアルバムとなっております。目指すところがビックリするぐらい同じ。この二人の性趣向とか存じ上げませんが、もうキャッキャウフフに止まらずいっそのこと付き合ってみたら音楽的にも人生観的にも色々と世界が広がると思います。
3.最後はアンチコンの孤高の人、マーティン・ドッシュによるソロプロジェクトDosh(というか三人ともソロですね)。いつも愛読しております「傷んだ物体」Orrさんの「Jonsiのソロがやたら評判良くてワタシも好きだけど、ああいう怒濤の多幸感に彩られたファンファーレ・ポップみたいなのはこの人がとっくにモノにしてるわけで」の一文が全てを語っている気がしますが、ちょっと「STANDARDS」の頃のトータスというか、ハードなフュージョン的側面も垣間見えたりして、聴きながら思わずほくそ笑んでしまいます。
三者に共通していえるのは、根底に漂う「ジュビリー感」でしょうか。

4.

Latin
Latin
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Holy Fuck
Xl Recordings (2010-05-11)
売り上げランキング: 74077
5.
Lp4
Lp4
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Ratatat
Xl Recordings (2010-06-08)
売り上げランキング: 9242

4.個人的には「ダンサブルなインストロックを鳴らす人たち」というあまり毒にも薬にもならない認識でしたが、本作ではちょっと骨太になったというか、頭と腰にグッとくるガッツとグルーヴを兼ね備えた良曲が増えたような気がします。なんでもエンジニア勢にデイヴ・サーディやGvsBのイーライ(!)を起用しているようで、その効果は結構大きいような気がしました。
5.上記イベント告知の最後にインコちゃんのPVを貼り付けたRATATATの4枚目。私の2008年度のベストアルバムは彼らの「LP3」でした。昨年にキッド・カディのアルバムに参加するなど、まさに注目度も高まる中でのフルレングスアルバムの登場。ブライアン・メイ的なぶっとい多重録音ギターがうねる哀愁のブレイクビーツ。相変わらず素晴らしいです。

6.

How I Got Over
How I Got Over
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Roots
Def Jam (2010-06-21)
売り上げランキング: 4111
7.
Maya
Maya
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Mia
Interscope Records (2010-07-13)
売り上げランキング: 4540

6.「もうハウスバンドに専念するのでライヴもやらないしアルバムも作らない!」みたいなことを言ってファンをヒヤヒヤさせたルーツの面々ですが、ちゃんとニューアルバムが届きました。これがまた素晴らしい。ずいぶんとまたメランコリックな仕上がりになっていますが、何かあったんでしょうか。ジョアンナ・ニューサムの「the Book of Right-ON」をリコンストラクトした「Right-ON」がズバ抜けて素晴らしい。みんな大好き?uestLove先生も勿論ご機嫌に叩きまくっております。
7.MIAタンの3rdアルバムは、おそらくこれまでの三枚のアルバムの中では一番ヘヴィでアグレッシヴでな作品。勝負に出たな、というのはリードシングルの元ネタがスーサイドの「ゴーストライダー」という時点でその本気度がうかがえるというもの。途中のユルいレゲエ曲「It Takes a Muscle」がアルバムの潤滑油的で非常に良い感じです。