BEPに学ぶ“セルアウトのススメ”

先日、black eyed peasのデビュー時からのPVを見直す機会があったのですけど、彼らの変貌ぶりにいささか度肝を抜かれたのでちょっと記して思うと思います。
踊りも踊れてラップも出来る(3人共ダンサーの経験あり)、生演奏とサンプリングの特製を生かしたオーガニックなトラック、正に「地味だけど(→画像参照)」一部ファンの熱い支持を受けてデビューアルバムを発表したのが98年の頃です。

Behind the Front

Behind the Front

このアルバムではディスコブログとして毎回読み応えのあるエントリをドロップしてくださる「ディスコ堂 by mrkick」さんも取り上げていらっしゃったLaid Backの「white horse」をサンプリングしている「Be Free」という曲が中々クヤシくてカッコ良いです。



そして2000年には2nd「Bridging the Gap」を発表。今回はカッコ良かったけど「地味だった」デビューアルバムにテコ入れすべし!とばかりにゲスト陣を投入、DJプレミアモス・デフデ・ラ・ソウル、チャーリー2ナ(J5)、そしてメイシー・グレイといった具合の豪華絢爛っぷり。こちらもヒットしたアルバムでしたが、ヒップホップシーンで「売れた」なんてまだまだ程度が知れています。
Request + Line 三人で会議
「やっぱさぁ・・・曲が良いトラック良いとかだけじゃ『NOW!』『MAX!』みたいなコンピに入れて貰えねぇんだよ」「そうねぇ・・・歌担当の女の子でも入れるか?できればブロンドとかの」「お前はワンレン・中分けでイイと思うんだけど・・・お前さ、イマイチ地味だから髪型モヒカンとかにしね?」




更なるテコ入れの結果・・・

Elephunk Monkey Business (Dig) 続 猿伝説。~裏ベスト:リネゴシエイションズ
3rdアルバム以降の快進撃は皆さんもご存知の通りでしょう。なんてたって最新アルバムのタイトルは「モンキービジネス」ですよ(誰ですかSkid Rowとか言ってる人は)。そしてそして、そのセルアウトの最終形態とも言える映像が公共の電波にのってドロップされたのも、皆さんはもうご存知ですよね?
BLACK EYED PEAS IN JAPAN (SM■P X S■AP)
更なるご活躍を陰ながらお祈りしております・・・(1stが一番好きです・・・)。




おまけ[ytk雑感]
JOINTS & JAM
1stからのPV。ファーサイドの「drop!」みたいな楽しいビデオです。
LET'S GET IT STARTED
3rdからのPV。初めて観た時から「何か面白くてカッコ良いビデオだな」と思ったら監督がコンスタンティンのフランシス・ローレンスでした。センス良い。