「エミリー・ローズ」を観ました(@109シネマズMM)。


新たなジャンルである「オカルト法廷ムービー」。まぁ感想は絶叫さんのコチラとマトモ亭のコチラの感想に尽きると思うのですが、色々とビックリさせられた映画でした。


まず、幕開け。エミリー・ローズという少女が悪魔憑きで死亡、その悪魔払いにあたった神父が「本当に悪魔憑きだったのか?実は精神病だったのに、適切な処置を怠り、わけのわからない悪魔払いが死に至らしめたのではないか?」と法廷で裁かれ、フラッシュバックという形でエミリーの生前の様子が語られていきます。この手法だと「神父を法で裁く=オカルト否定」と思わせておきながら「弁護にあたる弁護士の身の回りに奇妙な出来事が=オカルト肯定」と変化し、しかしながら真相は・・・?と、観客をグイグイと引き込んでいきます。当然、このお話の構造で言ったらオチで「そういうことなのだよワトソンくん!」とくるのが普通だと思うんですが・・・。いや!普通思うでしょー!でしょー?!みんなもそう思うだろー?!なー!
・・・いやぁ〜キリスト教ってやっぱスゲエなぁ〜という映画でした。
 実際のエミリーたん。クレア・デインズ似ですね。
上記のお話の構造でいうと「フレイルティー 妄執」を思い出しましたよ。何が違うか?って言ったら「フレイルティー」はフィクションだけど、「エミリー・ローズ」は実話を元にしているってことですよ!多分クリスチャンにとっては「コンスタンティン」とかも全然笑える映画ではなかったんでしょうね。マジマジ。悪魔憑きとか全然マジだって!キアヌもそう言ってたモン!

コンスタンティン [DVD]

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しかしながら、撮影とか演出はかなりストロングスタイルで好感が持てました。こんな負け戦をよくやり遂げたよなぁ〜、というか。監督のスコット・デリクソンは「ヘルレイザー」の5作目を撮った人らしいですけど、今後に期待大です
 色彩設計も見事。
役者だと、オカルト否定側の弁護士を演じるキャンベル・スコットが素晴らしかったです。お父さんが凄い人だったということは今更知りました。