きっとなれる、だって It's Your World.

今年の十枚には確実に入るであろう、コモンの「Be」を繰り返し聴いています

BE

BE

蟹江先生の「グッジョブ!」っぷりがたっぷり堪能できる名盤なのですが、このアルバムの一番最後に「It's Your World」という曲が収録されておりまして、これがちょっと凄いんです。8分ぐらいの長尺の曲で、曲の後半にどこぞの子供達(多分みんな黒人)を呼んで来て、将来なりたいモノ(Be)を喋らせているのです。曲の表記も抜かりがありません。なんてったって「featuring“THE KIDS”」ですから。でもって、キッズ達は「体育の先生」「スーパースター!」「スーパーモデル」「知事になる」「アメリカで初のアフロアメリカン女性大統領になる!」と、数々のイノセントかつ希望に満ち溢れたコメントを残してくれているのですが、その中で一人の乳幼児(声の感じからして)が、たどたどしくも「あいわなびー、ア、どぉ〜っぐ」という爆弾発言をしています
い、犬ぅ!?よりによって!?若いのにもう人間不信になったの??そんなキッズ達のコメントを一身に受けて、コモンのおじちゃんは「なれる。きっとなれる。あれにだってこれにだって。Be・・・」という力強い返答を兼ねたポエトリーを始めるのです。いやぁ〜すげえ。ニガタンすげえ。改めて黒人が好きになりました。あとちょっとマルコムXのラストシーンを思い出しました。

マルコムX [DVD]

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この映画、普通に史劇として進行するのですが、最後の最後に突然現代(公開当時の)の小学校の黒人のクラスが登場し、キッズ達が「僕、マルコムX!」「アタシもマルコムX!!」と、かわるがわる言い出すのです(もしかしたら映画全体が「先生がマルコムXの生涯を生徒達に聞かせている」という設定だったかも…)。コモンの「It's Your World」を聴いて、この部分をもう一度確認したくなりました