俺フィリー
五反田さんの「妄想フィリー」というエントリーに今更反応してみます。自分もストリングスアレンジが印象的な邦楽を幾つか思い起こしてみたのですが、その楽曲のほとんどが弦一徹と金原千恵子の手による物だという事が判明しました。
弦一徹は元G-CLEFの人。94年に解散以降は様々なアーティストのストリングスアレンジを手がけております。
弦一徹公式 →http://www.aurora.dti.ne.jp/~ochiai/home.html
弦一徹ストリングス関連作品
弦一徹ストリングスで真っ先に思い出したのが椎名林檎2nd「勝訴ストリップ」(左)収録曲「闇に降る雨」。林檎ちゃんの楽曲史上でも５本の指に入るであろう名曲だと思います。重圧なユニゾンのストリングスをバックに歌われる「あなたに降り注ぐものが譬え・雨だろうが・運命(SADAME)だろうが」といったド演歌テイストの歌詞にクラクラします。
「闇に降る雨」を「陰」とすると、打って変わってキタキマユの「ラブアンドピース」(右)ではカントリー調の朗らかな「陽」のアレンジを施して見せます。高揚感の一歩手前でスキップしたくなる感じ、とでも言いましょうか。ちなみにこの曲の「ピース」とはPEACEでなくPIECEです。
一方、金原千恵子はビョークやDJスピナなど、海外組からも呼ばれちゃうような人です。
金原千恵子公式 →http://www.kinbarachieko.com/
金原千恵子ストリングス関連作品
「ラブアンドピース」を高揚感の一歩手前とすると、クラムボンの「サラウンド」(左)は、まさに高揚しっぱなし！とでも言いましょうか。山田優でなくても聴くだけで元気なっちゃいます。
ストリングスが全編にフューチャーというよりは、添え物的に、しかし非常に効果的に使用されているハルカリの「ストロベリーチップス」(右)。ストリングスと関係無いのですが、前半のラップ部分のキックの打ち方が何度聴いてもテキトーに打ってるだけのように聴こえる変なトラックです。
そして、自分のストリングス歌謡の原点を遡ると、やはりこの曲ではないか？と・・・
弦氏、金原氏、両人ともに様々な作品に参加しているようなので、皆さんもお気に入りのアーティストの楽曲でストリングスアレンジが気になる曲があったらクレジットをチェックしてみるのも良いかも知れません。
そしてそして、弦一徹ストリングスではメンバー募集をかけているようですよ！ ↓
http://www.aurora.dti.ne.jp/~ochiai/ittetsugenstrings.html
