(お前に) ろっ骨融合。
「好き好き大好き超愛してる」読了。
読み終わってから気付いたんですが(しかも人に指摘されて)、これって「世界の中心で愛をさけぶ」とテーマが同じなんですね!読んでる最中はそんなことに全っっっく気付かなかったんですが、確かに「最愛の人の喪失を入れてエアーズロックで『うぱ〜〜〜〜〜北京原人WHO ARE YOU!!!』と叫ぶ(スイマセン未読の上に多分偏見です)」という構造は本書にも通ずるテーマと言えます。
しかし、我らが舞城は「なぜ私はあっさりと最愛の人の喪失を受け入れることが出来たのか?」という所にもっと突っ込んでいて、「中学生の夢」「作家の書く小説」「なんだかよくわからんファンタジー」と、手を変え品を変え、「いかにして愛を忘れていくか」を説いてみせます。どうしても説教臭くなるであろう点を「感覚的にわからせてくれた」っていうのが非常に良かったと思います。
美しさは、それが自分を殺すものであっても、魅了する。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08/07
- メディア: 単行本
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よく自分で自分の膝を抱えてゴロンとベットで一人まんぐり返し状態になって「あ〜ココにガンガン突っ込まれて、男の数十倍も気持ちエエ、ってどんな気分なんだろ〜?」とか思ったりするんですが(そんなに頻繁じゃないよ)、そういうテーマを踏まえてこれまた甘酸っぱい青春モノに仕上げちゃってるトコにまた感服。舞城エライ!