ニンゲン観察記

『HATED G.G.ALLIN AND THE MURDER JUNKIES』 を観ました。




侍クンフーさんにお借りしたDVD。詳しくは氏のコチラの日記参考にしていただくとしまして、簡単にご説明致しますとトッド・フィリップス(「ロードトリップ」、今度の「スタハチ」の監督!)という人が撮った、伝説的パンクロッカー「GGアリン」のドキュメンタリーです
GG、まずステージに登場した時点で既に全裸です(首輪と手袋とブーツは履いてるけど)。しかもモノがビックリするぐらい短小!それで曲が始まるや否や客を殴る→喧嘩→他の客も加勢し場内グッチャグチャ→気が付くとGG血塗れ…ライヴ映像は終始こんな感じで、更に、GGステージにしゃがむ→おもむろに脱糞→四つん這いになってそれをくわえる&手に取って顔に塗りたくる→客、逃げ惑う→GG追いかけて投げつける。もうライヴハウスではなく動物園ですね。マリリン・マンソンのライヴドキュメントでも楽屋裏ではこうした阿鼻叫喚の図が繰り広げられていましたが、GGの前では可愛らしくすら思えてきます。
ドキュメンタリー自体は50分程度で終わるのですが、特典の「60分のGG最後のパフォーマンスを収録!(このライヴの翌日にODで死んでるから)」ってのがかなり見物でして、「ラストギグ!」と言っても演奏してるのは変な廃屋、曲は2、3曲しかやらず、あとは延々上記のような客とのいざこざ&騒ぎを聞きつけてオマワリ来ちゃったから延々ロウワーイーストサイドを逃げる逃げる!凄いのが、ライヴが始まってからず〜〜〜っとワンカット!カメラはGGを執拗に追う追う!相米慎二か、はたまたドグマ95か!GGの純然たる音楽性を愛している人がこの日本にどれほどいるのか解りませんが、音楽以外の所でオモシロが満載のドキュメントでした
検索したら、このGGラストライヴを体験した、という人のページがありました。  http://dob1969.ld.infoseek.co.jp/page013.html
後にパンクに造詣の深い友人に聞いたところ、GGは時代によってかなり音楽性が異なるようで、ドキュメントに収録されているのはかなりハードコアテイスト溢れるモノなのですが、初期の音源はかなりポップなんだそうです。教えて貰ったコレなど、試聴して「これホントに同じ人なの?!」と改めて確認しちゃったぐらい。この辺の音楽性の変化をドキュメントで追ったら、もっと面白い作品になった気もいたします
あ、そうそう、言及するのを忘れそうになりましたが、画像は高校時代の女装したGGです