駄目ジャケ100選 13

NUCLEAR ASSAULT 『GAME OVER』




「ヌークリア」な「アサルト」で「ゲームオーバー」ですよ。もうぐうの音も出ませんね。よく見ると逃げ惑う人々がちゃんと「はだしのゲン」ばりに焼け爛れてたりします。冷戦最中の小中学生の悪夢を見事に体現しているジャケと言って良いでしょう。
元々アンスラックスのメンバーであったダン・リルカ(b)とジョン・コネリー(g/vo)が、アンスラックスから脱退し結成したのがニュークリア・アサルトで、「ゲームオーバー」はその1stアルバムとして86年にリリースされました。音はハードコアパンクの影響下にある荒々しいスラッシュメタルで、当時のUSキッズ達はこういう「ザクザク・ストスト」な音を聴きながら、「GREED IS GOOD!」なレーガン政権下で核戦争の脅威に怯えつつフラストレーションを大いに発散したり・しなかったり、だったんでしょうね。
ダン・リルカは後にアンスラックスのスコット・イアンとチャーリー・ベナンテ、M.O.D.(メソッド・オブ・デス!)のビリー・ミラノ、というスラッシュ/ハードコア・オールスターズといった面子でパーマネントなプロジェクトS.O.D.(ソフト・オン・デマンドじゃないよ!ストームトゥルーパー・オブ・デス!)を結成。名盤との誉れも高い「SPEAK ENGLISH OR DIE(英語を話さないヤツぁ死ね!)」をリリースしています。

  • 80's的終末思想度 ☆☆☆☆
  • メタル的実直度  ☆☆☆☆☆ 
  • 悪趣味度      ☆☆☆☆

確か解散したって話を聞いてたし最近どうしてるかなぁ?と思って調べたら何と去年再結成していたようで、その再結成アルバムがコレ、そして遡ること88年リリースの2ndがコレ、1stが↑です。
…もうなんという正しさでしょう!新生ニュークリア・アサルトに幸多かれ!ハレルヤ!キッズ達は大いに頭を振れ!!