駄目ジャケ100選 8
THE ALUMINUM GROUP 『HAPPYNESS』
これはアレですな、水木しげる先生の「百目」ですな。テクノとかエレクトロニカ方面の人って変わり者が多くてですね、コレに代表されるようなトチ狂った「売る気ゼロ」のジャケをよく見かけるんですが、このアルミナム・グループの2人(兄弟でゲイ)も「信ずるは己のセンスのみ!」というアーティストとしては非常に正しいアティテュードをお持ちのようです。レーベル側もよくこんなデザインで首を立てに振りますよね…(日本盤は少し表現がソフトになってます。上記リンク参照)。
で、何故これを取り上げたかと言えば、このアルバムはジャケからは全く想像できない素晴らしい出来なのです!音響派の人たちが本気でポップソングを作ろうとすると、こうした名盤が誕生する、という良い事例だと思います。だがしかし。その「ポップソングを!」という衝動を、もう少し「この音でこのジャケ」というギャップを埋める作業に向かわせる事は出来なかったのでしょうか…。
- ジャケとは裏腹なドリーミー度 ☆☆☆☆
- だからみんなもジャケに惑わされず買った方がいいよ度 ☆☆☆☆☆
- 悪趣味度 ☆☆☆☆☆★
上記リンク、P-VINEのコメント
「オルタナ以降のドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカーか? はたまたバート・バカラック&ハル・デイヴィッドか? それともアメリカのキリンジか?」
っていうのは中々言いえて妙です。夏の終わりの夕暮れとか初秋とか、これからの季節にピッタリのアルバムだと思いますので、皆様もジャケを手で覆うなどして是非レジへどうぞ。