洋楽CD輸入禁止法案 横浜緊急市民集会に行ってきました。

報告が遅くなっちゃったけど、書いておきます。



まず27日に決まったそうなんですが、エンタメ議員だけでなく、民主党として修正を求めるという動きに発展したそうです。*1

この日の流れとしては「一体それがどこから始まったのか?」という発端を民主党の川内議員(画像壇上の人)から簡単な説明がありました。自分で調べて見たところ、この二つであるようです。コレ*2と コレ*3
川内議員曰く「与党の法案推進派である人たちは本当に頭がイイですから『あなたはどこにお住まいですか?』という問いに対して『そうですねぇ、日本のどこかであることには間違いないです』とか答える訳です」との事。
当初はアジアで発行された還流盤のみを対象とした規制だったはずが、上記の「素晴らしく頭がキレて、素晴らしく抜け道に精通していらっしゃる大先生達」による「肉・肉・野菜・詭弁・詭弁・レトリック・詭弁」といったやり方で出来上がったのが・・・

国内において頒布することを目的とする商業用レコードと同一の商業用レコードであって、専ら国外において頒布することを目的とする「商業用レコード」を、情を知って、国内において頒布する目的をもって「輸入」する行為は、権利者の得ることが見込まれる利益が不当に害されることとなる場合に限り、「著作権」又は「著作隣接権」の侵害とみなすこととする。 
音楽レコードの還流防止措置(第113条第5項関係)より

いやぁ実に見事と言いますか。「与党だからこそ『か弱き権利者』を守ります!宣言」ってな事ですね。


今後の流れは、OTO-NETAさんが簡潔にまとめていらっしゃいます。*4


最後は主催者との質疑応答となった訳ですが、自分も「現状、輸入盤を扱う大手チェーンなどでどこが反対を公にしていて、どこがそうでないのか?」と質問をしたところ、音楽評論家の藤川毅氏から以下のようなご説明を受けました。

タワーレコードが<今回の還流を禁止する主旨を理解する>というコメントを出したことについて、タワレコは法案賛成派だという噂が一人歩きしているのは不幸だと思う。還流防止に手だてを打つことには賛成しているということであって、法案自体に賛成しているというわけではない。個人的には、コメントの発表の文面や発表の仕方はまずかったとも思うけれども、今回の法案については小売業者もどう取り扱ってよかったのかわからなかったというのが現実だと思う。今のような状況で、レコード店が態度表明しないことを責めるのは酷だと思う

これに対し、会場に来ていたタワーレコード経営企画室長の野村佳史氏は

確かにアジアからの還流CDについては賛成だが、ネット上で誤解を招いてしまったのは我々が出した声明文が至らなかったことに責任がある。もし、洋楽CDが規制される事になれば我々も断固として反対していくつもりです。これまでタワーが日本の洋楽市場で果たしてきた役割に誇りを持っています。今日はせめてこの場にいる人達にこの事を伝えたくてここに来ました

と発言していらっしゃいました。「ウチらとしてもツラいのよ…」ってことですかね。
この日の詳細を記した藤川氏のblog*5


で、署名ですが、5万人を超えたそうです。
自分も「140分の1」ほどですが(更に割る3ぐらい)、協力出来たということが単純に嬉しいです。