洋楽CD輸入禁止法案 反対署名を募ってきました。


23日の日曜日、横浜を中心に法案反対の署名を募ってきました。


開始時刻は11時から横浜ビブレにあるHMVの出入り口付近。少し遅れて到着すると、すでに2人の青年が店から出てくる人に署名を呼びかけていました。「掲示板で見たんですけど」と声をかけると即座に署名用紙と概要を書いたビラを渡してくれて、自分もその呼びかけに参加しました。話を聞けば、2人は何と千葉と茨城に住んでいるらしく、「地元では呼びかけても署名が集まらなそうだし、都内は都内で回っている人達がいるし、それなら僕らは少し別の場所で」と横浜を選んだそうです。にもかかわらず、この日集まった地元出身者はこの私だけ。何だかなぁ。と思いつつ署名の呼びかけを開始するも、人々の「全く知らない」「冷たくあしらう」「無関心」といった反応に少し驚きました。
街で闇雲に声をかけているのではありません。輸入盤を数多く扱う大型店から出てきた人に声をかけているのに、話も聞いてくれない、といった反応が多かったのにはビックリしました。もちろん、怪しいキャッチか何かと勘違いされているのかもわかりません。それにしたって「洋楽CDの輸入盤が規制されてしまうかも知れない、という話をご存知ですか?」との問いかけに「?」「いや、知らない」という場合はまだ良い方で、「興味ないんで」「(急に足を速め)急いでますんで」「・・・(無視)」という反応が多く、なかには「あ、大丈夫ですよソレ」という人もいました。どうせ大丈夫と言い切るなら「だぁ〜いじょぶだぁ〜。おわぁっ・おぅえっ・おわぁっ」と三連太鼓を叩きながら言って欲しかったです。それでも、話しかけると「ああ、知ってます」「とんでもない話ですよねえ」と進んで署名してくれる人もいましたし、話を聞いてくれた人のほとんどは署名をしてくれました。
その後、近くのレコファンに移動、小さい店舗なので店前での人の出待ちはやめ、店員さんに署名を頂き、14時過ぎに3人で昼食へ。千葉の青年が頭にプライマル・スクリーム「スクリーマデリカ」のアレの刺繍が入ったニット帽を被っていたので「プライマル好きですか?」と聞くと「いや、メッチャ好きって訳でもないんですけど、目印にと思って」と答える彼がとても微笑ましかったです。
昼食後はタワーレコードがある岡田屋モアーズの前にて同じように署名を募りましたが、思ったほど芳しくないので、関内へ移動してディスクユニオン横浜店に向かいました。ここは私のホームグラウンドと呼びたくなるほど、利用頻度の多い店です。ここの店員さんは、なんとお仕事をなさっていた約10名の従業員の方、全員が署名に応じてくれました!しかも、店の下にslipknotのポスターを貼り変えにきた店員さんは、署名を呼びかける私たちに丁寧に会釈までしてくれました!イイ人!みんなもCD・アナログ・DVDはディスクユニオンで買おう!!

そして重要なポイント。ディスクユニオン横浜店ではこの文面*1をA5ぐらの紙にして(裏には法案反対に賛同している著名人のリスト)店頭に置いていました。こうした活動はチェーン展開をする他のどのレコード店にも見られませんでした。エライ!イイお店!
その他で公に反対を表明しているのはアマゾンぐらいだと思います。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/1162670/ref=amb_right-1_92626_1/250-8737918-7297821

ディスクユニオンであれば、HMVやタワーより輸入盤を買う人が多いだろうし、関心もあるハズだ、と踏んだ私の勘は当たりました。協力的な人たちが多く、署名をする人の後ろで自分も記入しようと順番待ちしてくれる人や、中には「頑張って下さい!」と握手を求める人までいました。そして「横浜ビブレから関内ユニオンへ移動します」と掲示板に携帯から書き込んだら「HMVにいなかったので、私もこれから関内に行きます」とわざわざ関内まで署名に来てくださったソニック・ユース「ウォッシングマシーン」のパーカーを着ていたアナタ!二度手間取らせてしまって申し訳ない!そしてありがとう!何時間か経過した後、2人は川崎へ移動、私だけ関内ユニオン前に残り、署名活動を続けました(あとで聞くと、川崎の無関心っぷりは凄まじかったらしく、1時間半で1人しか署名を貰えなかったそうです)。
そして更にその後、電話で連絡をして渋谷組と合流する事となりました。私が胸に貼り付けた「署名にご協力を!」というビラや立て看板を見て「署名させて下さい」と自ら名乗り出る人もいました。さすが宇田川、レコードの街。関心度は高いようです。渋谷組は引き続きタワレコ前で、他はマンハッタン、CISCO、DMR前、レコファンなどとばらけて、雨がパラつく中での署名活動となりましたが、千葉と茨城の2人が「終バスの時間なので」ということで、20時過ぎにお開きとなりました。最後に集計してみたところ、横浜分と渋谷分を合わせ、この日だけで約350名の署名を集めることが出来ました。


雑感としては、上記の文と重複しますが、輸入盤を数多く扱うお店に買い物に来ているのに、この日に話しかけるまで全く法案のことを知らなかった、という人の多さに驚きました。それと同時に、無関心を装う人の多さにもビックリしました。改めてメディアの(特にテレビ)消極的な取り上げ方、大手レコード店の「見て見ぬフリ」、そうした問題点を考えさせられました。それと同時に、皆さんにもう少し「何か輸入盤とか言ってる?何だろう?」と耳を傾けるぐらいの寛容なココロを持っていただけるとありがたいなぁ、と思った次第であります。



署名にご協力してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました!



ここで、期日も残り少ないですが、署名を集める際のワンポイントアドバイスを。


★女子導入作戦
声をかけるのは、ムサい男より、低血圧そうな女子が良いかもしれません(メガネっ子なら、なお「洋楽好きな男子のハートにロックオン!」でしょう)。意外にもこの法案の事を知らない人が多いので、兎に角「話を聞いてあげなきゃ」という気にさせることが大切です。洋楽好きで、か弱そうな文系臭のする女子を「輸入盤聴買えなくなったらイヤでしょ?!飯とか奢るから!」と上手く巻き込みましょう。もちろん、そんな彼女がいるアナタなら…わかりますよね?


★経緯、この法案の問題点などを簡潔にまとめておく
このページ*2などを参考に、まず署名を募る本人がしっかりと理解しておくことと、簡潔に説明できることが大切です。話しかけ方が上手いか下手かで、人の関心度は大きく違ってきます。営業職の友人などに、その商品の内容(法案とその問題点)、自分が売りたいモノ(署名)、買わせたい人(署名してくれる人)、の3点を伝え、どういう切り口、話の持って行き方がベストか、要点をまとめてもらうのも良いかもしれません。