マッシュアップについて


2 many dj'sの大ブレイクでますますヒートアップの様相を見せる「マッシュ・アップ」シーンですが、まず「マッシュアップってナニ?」という人はコチラ↓をご覧下さい。
http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20031126/index2.htm


簡単に言っちゃえば「ウケ重視の大ネタ×大ネタ」ってな感じなんですが、ソレの走りってやっぱりコレだと思うんですよね(画像参照)。


Prodigy Presents:The Dirtchamber Sessions, Vol. 1 *1


これ99年です。今から5年も前にこんなアルバム作ってたんだから、ちょっとスゲエかなぁ、と。このMIXアルバムではリアム・ハウレットの「B-BOYでパンクス」っていう非常に正しい音楽ファンのあり方が確認できるんですが、そこには彼の「自分のルーツに真摯であれ」という「本当にカッコ良いと思う曲のみ(自作曲も含む・笑)をMIXする」ってなアティチュードがある気がするんです。う〜んミャンダム。漢を感じます。


そこへいくと、2 many dj's *2の場合は「フロアでウケりゃそれでイイべ?」ってな感じで大して思い入れのないアーティストの曲でも強引にMIXしてる気がするけど、もちろん、そうした「良い意味での軽薄さ」みたなモノは非常に大事だと思うし、それこそスノッブなダンスカルチャーやらDJ達に対しての「けっ!そんな大層なモンかよ!DJなんて人の曲があってナンボだろうが!」っと中指を突き立てるアテチュードでもあると思うんですよ。


こういうMIXアルバムが売れる、っていう現象は非常に面白いとは思うんですが、「多ジャンルの曲をブチ込む」というコンセプトに対して常に付いて回るのが、いま正にタイムリーな著作権の問題。


アーティストの中には徹底して使用許可を出さない人たちもいますが、結果的に元ネタで使われた曲ってのは注目を浴びるし、それがセールスにも繋がるだろうし、頭ごなしに著作権法を振りかざす、ってのもどうなんだろう?という気もします。頭の良いミュージシャンや懐の深いミュージシャンは、それに便乗して再発とかするだろうし、「曲を知って貰う為の窓口なる」っていう点で許してるケースもあると思うんですよね。映画でも「キル・ビル」っていう「オレMIXテープなサンプリング大会」という作品の登場によりショウ・ブラザーズ作品のDVDが再発されたりしてるし。


著作権法について、今や「行方知れずのアイツ、いつの間にか姿くらまし」のイーボマンが以下のようなことを言ってたのを思い出しました。

例えばオレが買った楽器をどのように弾こうがオレの勝手だろ?同じようにオレが買ったレコードをどのように使おうがオレの勝手っつーことだよ
(うろ覚えです)

この人、こういうコト言ってるから干されちゃったんでしょうか??怖いわぁ芸能界(?)って。

*1:権利の問題なのか、輸入盤のみの販売です。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000I9UN/ref=sr_aps_pm_5/249-1759399-1511503

*2:トラックリスト参照。この節操の無さ!http://allabout.co.jp/entertainment/technopop/closeup/CU20031105/index.htm