「映画・中古ビデオ」 *2 「デビッド・キャラダインのアメリカーナ」550円で保護。


キル・ビルvol.2」の主役はなんつってもビルなわけで、若造のワタクシとしてはその渋い枯れっぷりに大いに酔いしれた訳なんですがそんな所にこんなビデオが。デヴィッド・キャラダイン監督・製作・主演ということで迷わずおさえました。

で、お話はというと、アメリカのとある片田舎の町に、ベトナム復員兵の男(キャラダイン)がフラリとやってきて、町の外れにあるボロボロのメリーゴーランドを見つけます。流れ者を歓迎しない町の人々をよそに、彼は黙々とメリーゴーランドの修理を始めるが・・・というもの。閉鎖的なコミュニティにありがちな、いわれの無い嫌がらせを受けつつも、彼は修復作業を続けます(バッグに入ったフルートを取り上げようとした若造に「それに触るな!」と激怒するシーンあり。吹かないけど)。
長い俳優人生の中で、色々な人・モノと戦ってきたであろうキャラダイン自身も、まさかこの映画のラストのようなバトルが待ち受けていようとは思ってもみなかったでしょう。この戦いの後、素晴らしい余韻を残し、「絵に描いて額に入れたような」ニューシネマ的な幕切れをするんですが、これが異様にカッコ良い(しかもエンドロールの歌はキャラダイン自ら歌ってます)。

カメラのトーンや俳優の写り方からして70年代前半ぐらいの映画だと思ってたらなんと81年ですって!!その時代錯誤なニューシネマっぷりにちょっぴり感動しました。


次は「ロング・ライダース」を観ようと思います。