RYAN LESLIE 『RYAN LESLIE』

昨年秋ぐらいからアナウンスされていたものの、発売がずっと延期になっていたライアン・レスリーの1stソロアルバムが2月になってようやく発売されました。

Ryan Leslie

Ryan Leslie

個人的には「CASSIEの1stを作った人」としてずっと注目していたのですが、期待通りと言うか、やや控え目な気もするけど、キャシーに提供したトラックと同様に、シンセを主体としたポップなR&Bの佳作となっていると思います。
何よりも笑ってしまうのが、この人の経歴。

この人、飛び級により15歳でハーバードに入学していて、それだけでも十二分に「やーねー!」要素たっぷりなんですが、その入学の経緯というのが、「両親の仕事の関係により引越続きで、もう高校に転校するのはいやだと思ってSAT(大学進学適性検査)という共通試験を受けたら満点(!)の1600点だった」って!それどんな「ナインストーリーズ」でどんな「ロイヤル・テネンバウムス」なの?!というギャグの様な秀才っぷり。

1994年に放送された「FOR KIDS' SAKE」という、親の世代が「感心感心」と言いそうな子供を紹介する番組に出演したときのライアン君(多分童貞)。

そしてこちらが2008年のライアン君(多分非童貞)。アルバムではほとんどの楽器を彼自身が演奏し「歌もラップも楽器もイケるゼ!」という俺様モードが全開。YouTube内を検索すればライアン・レスリーのチャンネルに辿り着いて、彼がウンザリするほどナルシスティックに曲の制作過程を紹介している動画をたっぷり見ることが出来ます(コレとか)。
多分、同じ鍵盤弾きでマルチプレイヤー/プロデューサーという観点で、(ルックスも含め)だいぶ以下の人を意識してるんだろうナァと思います。

スゲエかっこ良い。