2008年の音楽を振り返る〜その1〜

普段からどちらかというと洋楽を聴く機会の方が多いのですが、今年は邦楽も(自分なりにですが)よく聴いたというか、そこそこ収穫があった気がしたので、今回「その1」では邦楽、それもロックなどを中心に振り返って紹介してみようと思います。

ZAZEN BOYS4

ZAZEN BOYS4

ZAZEN BOYSというバンドはアヒトイナザワというドラマーを失った時点で「フロントマン:向井秀徳が、今、興味がある音」を出すバンドになったんだな、と思います。町田のヤンキー脱退の経緯(「ZAZENに差し障るから二束のワラジとか止めてくんない?」)などを聞いてもワンマンバンドだとは思わないし、それはバンドの船頭であるリーダーにとってはごく正しい判断だと思うけれど、実際、向井のオリジナリティ/クリエイティビティが、他の3人と比べると群を抜いてしまっているような気がします。今後、このバンドの力関係がどう動いていくかが、ZAZEN BOYSというバンド継続のキーポイントになるのではないでしょうか。
I'm not fine, thank you. And you?

I'm not fine, thank you. And you?

ZAZENが「ターボックススタジオで、デイヴ・フリッドマンの手による録音!」というのが売りなら、同じようにメンバーがアメリカのスティーヴ・アルビニの元を訪れて録音したという54-71の復活アルバム。この二枚がほぼ同時に発売されたということが、2008年邦楽最大のトピックだったように思います。これぞアルビニサウンド!というドラムの音が本当に凄いです。
54-71



VAMPIRE

VAMPIRE

engawa boys pentatonic punk

engawa boys pentatonic punk

シフォン主義

シフォン主義

メタルで演歌でGSでハードコアの9mm、ダヴで盆踊りで和製トータスなneco眠る、スミスでジッタリンジンな相対性理論、これら次世代3バンド共に、それぞれ「NUMBER GIRL〜ZAZEN BOYS」の影響が垣間見えたりして、つくづく向井秀徳という男の凄さを見せ付けられた気がしました。
neco眠る



Limelight Blue on the Q.T.

Limelight Blue on the Q.T.

衝撃の1stから一年も経たないうちに、まさかこれだけのアルバムをぶつけてくるとは予想だにしませんでした。今年だけでもチョモランマ・トマトのライヴには5回、足を運びましたが、ライヴ毎にドンドン良くなっていくので、その成長を見届けるのが本当に楽しみです。というか、あとはもう何かのきっかけでバーン!と売れてしまう、待機の状態に入っている様な気がします。
Qomolangma Tomato



あとは残響レコードのコンピに入ってたAFRICAEMOというバンドが何だかヤケクソ気味で面白かった。
AFRICAEMO
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