君の名前をググッてみたよ 〜ラブソングができるまで〜

「ラブソングができるまで」を観ました(@109シネマズMM)

この作品の主人公:アレックス・フレッチャーは、80年代に「PoP!」というニューロマ路線のバンドで一発当てたものの、今では「あの人は今?」的にバカにされる日々。それでも「どっこい生きてく音楽業界」という浪花節ラブコメ。いやー大いに笑って泣きました。オーバー30'sで思春期に洋楽を聴いていたような人は絶対観るべき映画だと思います。
まず、更新が途絶えてしまったことが本当に惜しまれるwad'sさんの「アバウト・ア・ボーイ」評をちょっとここでご紹介したいと思います。

〜驚いたことに、ヒュー・グラントが素直にダメな奴を演じてイヤみでないという新境地を開拓している。DVDに収録されている監督インタビューでは、「彼もようやく自分に近いキャラクターを演じる気になったんだろうね」という怖い発言が飛び出しているのだが、要するに「軽薄だけど可愛い」とか「軽薄だけど根はいいやつである」というような逃げ場のない、純然たる軽薄さということだ。
wad's 映画メモ 「アバウト・ア・ボーイ」

この「ラブソングができるまで」でも、主人公アレックスを演じるヒュー・グラントの「もう曲とか書きたくない!遊園地のドサ回りとか、過去の栄光にすがるだけでも充分食っていけるモン!」という後ろ向きなアティテュードが本当に素晴らしいんですけど、「アバウト・ア・ボーイ」の頃に比べて、その「純然たる軽薄さ」に更に磨きがかかっているような気がして凄いと思いました。
そんなアレックスの前に、抜群の作詞センスを持つソフィー(ドリュー・バリモアという女性が現れて…という、映画自体は正直、目新しさゼロの凄くユルい「所詮はラブコメ」です。しかしながら「各ディテールをしっかり作りこめば、そんなユルさも心地好さになってくる」と、オープニングでかかる「PoP!」のPVが証明してくれます

  • PoP! Goes My Heart


楽曲・映像ともに物凄くクオリティが高いです。ドラマパートの馬鹿馬鹿しさとか完璧
で、監督のマーク・ローレンスが参考にしたというワム!のPVはコチラ。

  • Wham! -Wake Me Up Before You Go Go


この時代の傾向として「新しく物珍しいガジェットにはとりあえず飛びつけ!」というのがありますね。このPVでいえばブラックライトに蛍光塗料でしょうか。