新旧ディスコ映画

ロール・バウンス [DVD]

ロール・バウンス [DVD]

ちょうど立て続けにディスコ映画を2本観たので、感想を少々。

  • イッツ・フライデー(Thank God It's Friday)

毎回毎回、濃くて読み応えタップリのディスコブログディスコ堂 by mrkick」さんのこのエントリを読み「遂にDVD化されたのか!」と愕然とし、翌日すぐに買いに行きました。
私もサントラ盤はアナログで所有していて、そこで紹介されている映画のスチール写真やあらすじを読み、「へぇー群像劇なのかぁ。じゃあブギーナイツ』の原型みたいな感じなのかな?」などと色々夢想しておったのですが、蓋を開けてみれば何て事はない、非常に(良い意味で)ユル〜〜〜い映画でした。
内容は「街で一番のディスコ『ZOO』でダンスコンテストが開催され、そこに集う人々の悲喜コモゴモ」といった感じで、ノリ的には「カーウォッシュ」的なユルさ、と例えればピンとくる方も多いでしょう。ただ、「ユルい」と言ってもディスコ好きにとっては見所も満載。ドナ・サマー、コモドアーズのライヴを始め、ラテン系の俳優の超絶ダンス、花形ディスコ“ZOO”の凝った内装も見事です。映画ファンには若かりし日のジェフ・ゴールドブラムやデボラ・ウィンガーなどが登場するのも見物でしょう。


  • ロール・バウンス

「TGIF」は1978年に製作された映画なので「当時のシーン」を切取った作品という事になりますが、こちらは2005年に製作された「ローラーディスコを顧みる」作品。監督はスパイク・リーの従兄弟、マルコム・D・リー。彼はブラック・エクスプロイテーションネタの「アンダーカバー・ブラザー」という70'sお馬鹿コメディの傑作を撮っていますが、二作目でこんな直球勝負をしてくるとは思いませんでした。
基本的にはローラーディスコでのバトル物で「強気の若者→輝かしいライバル登場→負け→挫折→練習→大復活」というジャッキー映画なのですが、今回はその挫折の原因に「家族との関係」なども織り交ぜ、お笑いだけでなく人間ドラマも絡める意欲的な作りとなっております。ローラーディスコって、他の映画でちょいちょい観た事はありましたが、この「ロール・バウンス」では当時のその雰囲気が堪能でき、かつ熱気のようなモノをも丁寧に再現していると思いました

ローラーディスコと言えば、ルシャス・ジャクソンのこのPVが楽しい。曲ももちろん良いです。