2006年を振り返る

まず今年観た映画なのですが・・・

ロード・オブ・ドッグタウン』『キングコング』『ミュンヘン』『ジャーヘッド』『ブロークバック・マウンテン』『エミリー・ローズ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『かもめ食堂』『スピリット』『クラッシュ』『ニュー・ワールド』『トム・ヤム・クン』『プロデューサーズ』『嫌われ松子の一生』『花よりもなほ』『インサイド・マン』『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』『サイレントヒル』『トランスアメリカ』『ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国』『ローズ・イン・タイドランド』『ユナイテッド93』『ディセント』『太陽』『ハッスル&フロウ』『グエムル 漢江の怪物』『マイアミ・バイス』『サムサッカー』『記憶の棘』『オトシモノ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『16ブロック』『ブラックダリア』『サンキュー・スモーキング』『ナチョ・リブレ』『ブロック・パーティー』『トゥモロー・ワールド』『父親たちの星条旗』『トンマッコルへようこそ』『麦の穂をゆらす風』『パプリカ』『硫黄島からの手紙』『リトル・ミス・サンシャイン

漏れてなければこれで全部、42本です(追記:43本でした)。その中から、はてな界隈でそんなに話題に上がらなかった作品を中心に、自分のベストを選出してみることにします。

1.『ロード・オブ・ドッグタウン…感想

「もう多くは語るまい」という胸キュン映画。30代のオッサンがティーンエイジャーの青春モノなんかに涙できるのは遠い日の花火だと思ってました。かつてはカリスマ的リーダーだったヒース・レジャーが、ただの飲んだくれのダメ親父となってエミール・ハーシュの前に現れて、その時にかかるのがニール・ヤングの「Old Man」だったのには思わず涙腺が緩みました


2.『ニュー・ワールド…感想

前半と後半で全然違う話しなのがスゴイ。しかもどこを切り取ってもテレンス・マリックの映画で、もう結構な爺さんのハズなのにこの青々しさったら…!中原昌也も言ってたけど「全編自然光で70mm」という狂いっぷりも大いに評価すべき所。西荻区長のように、僕も“ポカホンタスごっこ”を実践してみたいです。


3.『ブロック・パーティ…感想

ライヴドキュメントなので、映画として捉えるとちょっとオルタナティヴなフシはありますが、そういうのを抜きに楽しさだけで言ったら本年度ベスト1。多幸感の塊のような作品。被写体として切り取られる人々に、ミシェル・ゴンドリーの善人っぷりがよく現れているような気がします。


4.『16ブロック』…感想

単純に気持ちよく映画館を後に出来た数少ない作品の一本。id:pikaoさんのこの意見に全面同意。小寺陽子という人の翻訳も良かった。


5.『ジャーヘッド…感想

あまりにもこの作品について言及している人が少ない気がしたので。まさか戦争を題材にしても、強固なサム・メンデスの映画として成り立ってしまうとは…。人と人とが「殺し合いをするはずだった」彼岸に花開いた虚無感の塊のような映画。


来年は50本ぐらいを目標にしたいです。