STARS ON 45は「LOVE」の100倍凄い?!

噂には聞いていたスターズ・オン「ショッキング・ビートルズ33」を中古レコードで購入しました(315円、エサ箱より救出)。で、これが本当に見事なメガミックスでビックリしました。四つ打ちディスコビートを機軸に、ビートルズのヒット曲をメドレーで繋いでいく!1981年の作品ですが、ある意味これはマッシュ・アップの雛型とも言えますね(画像はそのレコードジャケットです)
「NO REPLY」に始まり「I WANNA HOLD YOUR HAND」まで、29曲を1曲約30秒程度(つまりサビのワンフレーズだけ)で、トータル15分で綴る怒涛のメドレーなのですが、これが本当に凄い。30秒だけで「ああ、あの曲だ」と解るビートルズの楽曲も凄いと思うのですが(でも「ああ結構メロディとか使いまわしてるな」と感じる瞬間も)、それを四つ打ちに合わせて強引に再現してしまうスターズ・オンの面々も本当に凄いと思います。レコードのライナーを読むと、どうやら「オランダの覆面グループ」ということが記されているのですが、アマゾンのレビューでメンバーの詳しい内訳を記していらっしゃる人が。
つーかCD化されてたのか!

ショッキング・ビートルズ?スターズ 1

ショッキング・ビートルズ?スターズ 1

プロデューサー、ヤープ・エッガーモント(元ゴールデン・イヤリングスのドラマー!)の指揮の元、オランダのトップクラスのミュージシャンに声をかけて結成されたグループのようですが、ジョン役の人とポール役の人はかなり上手に再現していると思います。私は筋金入りのビートルマニアには程遠い「主要アルバムは一応押さえている」程度のにわかファンですが、このメドレーにはグッとくるものがありました。「ビートルズでダンスフロアを揺るがせたい!」という、20年以上前のオランダの覆面ミュージシャン達の、深い“ビートルズ愛”に触れた気がしました。
愛 means LOVE。折りしもマッシュアップ的手法を用いて既存の音源を(凄くイイ音で)再現した「LOVE」が賛否両論を呼ぶ中、バナナレコードのエサ箱にて「スターズ・オン」に遭遇するなんて、何か運命めいたモノを感じます。今度DJをする機会があったら、これ見よがしにかけようと思います。
「LOVE」アルバム評は、以下リンクの水元アキラ氏によるレビューが面白かったです

〜ポールはTVインタビューで「もっとやってくれちゃって良かったのに」って言ってたけど、今にして思えば、あれホントに信頼できる意見だったよ。

Love

Love