未成年。


「ワラ(^0^)番長シリーズ ロストマイウェイ」を観ました。


これが初めてメガホンを取る作品になった、という、本作品の監督である古澤健('72年生まれ)が、特典映像で80年代半ば〜後半にかけて量産されたホラー映画のことを語っていた。「ガバリン」「バタリアン」「スペース・バンパイア」霊幻道士etc…自分もよく覚えている。そして大体劇場に足を運んでいる。小学生だった('74年生まれ)
1987年、私は中学生になった。空前のバンドブームがあった。オールナイト・ニッポンのパーソナリティとして大槻ケンヂと出会い、筋肉少女帯に夢中になった。先輩達は、もっとディープにナゴムな世界へ足を突っ込んでいたと思う。後追いで知ったことだが、そこには「(ステージ上で)炊飯ジャーにウンコをする」という、「面白いことやったもん勝ち」的な、誰も「♪パスタ作ってくれた家庭的なお前に一目惚れ〜」などと間違っても口走れないような素晴らしくケオティックな空気が充満していたようだ。
そして2006年現在、30も越して「ドント・トラスト」される側に回ってしまった自分が、自身のことを客観的に振り返ってみると、ホラー映画に夢中だった小学生時代や、バンドブームで数々の音楽と出会い夢中になった中学生時代、その頃から精神年齢的に恐ろしいほど変化がないことに驚いてしまう。この「ロスト☆マイウェイ」には、そうした要素の幸せな結婚とも言える、言葉にしきれないある種のサムシングがあり、ラストは少年が発する中々タッチングな台詞と共に幕を閉じる。グッときました
「〜これを見ずに(見たいかどうかは別として)死んじゃったヤツも沢山いるんだな」 自意識 無意識 垂れ流し
上記はcalamitycrushさんによる、SW-EP3の感想です。私も旧シリーズだと小学校2年生の時にかろうじてEP-2だけ劇場で観ていて、それから完結までに22年(EP-1からだと26年)も要したのか!と愕然としたものです(何か「メタル!〜」に引き続き、映画を肴に壮大なJBG[ジブンガタリ]をしてしまいました。いやいやお恥ずかしい)。
あと、この「3人の中年男たちが、田舎の中古車屋でダラダラと喋ったり、草むらにてヘロヘロな音でバンドの練習をしたり、そしてそこにヤギがいたり」という画を、2004年に既に撮っていた監督にとって、ナポレオン・ダイナマイトのヒットはさぞかし悔しかったであろうなぁ、と思いました。

ロストマイウェイ [DVD]

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古澤監督は、来る9月に監督第2作目となる新作を控えているようで、こちらも楽しみです。

「オトシモノ」