ネットもコンピ感覚。


「オタクvsサブカル」についてid:crossageさんがこのエントリーで興味深い事を仰っていて、そこから更にid:solowrさんの「オープンソースのコンテンツ化に辿り着いて、ワタクシは映画「24アワー・パーティ・ピープル」のことを思い出しました


ファクトリー・レーベル/クラブ・ハシエンダの栄枯盛衰を、レーベルオーナーのトニー・ウィルソン(画像の人)の視点で描いた自伝的映画ですが、物語の中盤、ハシエンダで大盛り上がりする客に向かってウィルソンのこんなナレーションが重なります


「彼らは楽曲の制作者でもなければ演奏者でもない、音楽の媒介者、つまりはDJを崇拝するようになった」


うろ覚えなんで大意ですスイマセン。solowrさんが仰る「作られたものよりも、むしろ作ることを通して為されたコミュニケーションの方が利用者の求める中身である、という状態」というのは、まさに「DJのミックスアルバムやコンピレーション」の氾濫、「それを楽しむユーザー」という需要と供給のバランスに表れているようで非常に興味深いです。更に言えばipodなどの普及により、自分のミックス集などが簡単に作れる「一億総DJ」の時代がやってきた、というか
で、何が言いたいのかと言うと、今も昔も文系男子が気になる女子へ提示する「めっちゃ好っきゃねんアピール」の中には「ミックステープ/MDをプレゼントする」という行為が脈々と繰り返されてきたと思うのです。が、「一億総DJ時代」の今だと、中身も相当なクオリティを要求されてしまうだろうし、選曲に凝りに凝って渾身のミックステープを作ってもアッサリ聴き流されてしまうケースが往々にある気がして、色々大変そうだナァという余計な心配を、経験者の老婆心*1からしてしまうのでした

24アワー・パーティ・ピープル [DVD]

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24 Hour Party People

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*1:今まで何枚のミックスMDを作ったことか…