「踊るマハラジャ★NYに行く」を観ました。
インドでダンスのインストラクターを生業とする青年ラムー(ジミー・ミストリー)は、「トラヴォルタのような歌って踊れるスターになる!」と一念発起。幼い頃から憧れであったニューヨークに旅立ちます(子供の頃「グリース」に感動する、というアヴァンタイトルが秀逸です)。NYに着いたものの、当然映画の仕事などがすぐに舞い込むこともなく、ひょんな事からにポルノ映画に出演することとなったラムーは、ポルノ女優シャローナ(ヘザー・グラハム)と親しくなります。そしてある晩、ラムーは給仕をした上流階級のパーティで東洋思想かぶれのヤッピー、レクシー(マリサ・トメイ)に見出され、「セックスのカリスマ」として一躍その名を知られるようになり…というお話。
基本的には馬鹿馬鹿しい巻き込まれ型のコメディなのですが、中盤ラムーがシャローナに恋心を抱くようになってからはラヴストーリーの要素も絡みだし、必然的に切ないロマコメ〜オチは如何に?!という、様々な要素がミックスされた良い意味で変な映画に落ち着いていました。
もちろんタイトル通り(原題「The Guru」)、インド映画さながらのダンスシーンが随所でインサートされるのですが、これが形容し難い破壊力を伴った楽しさ&馬鹿馬鹿しさ!
何せヘザー・グラハムやマリサ・トメイ(素晴らしい脳のシワの伸びっぷり!)が↑の画像のような衣装で両掌を合わせて首を「クイッ!クイッ!」とかやるんですから、もうそれ以上何を望もう?!という感じです(へザグラはポルノ女優役なのでSM嬢のコスプレもあり。脱がないけど)。そうしたダンスシーンがただの「取って付け」ではなく「必然的」に導入されながらも、切ないラブコメとしてもキチンと成立しているのです。
これがビデオスルーとは本当に惜しい、ちょっとした怪作だと思いますので、皆さんも是非どうぞ。