「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」を観ました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001E3CKA/ref=sr_aps_d_10/250-8737918-7297821
「ビッグ・フィッシュ」にしろ、ホラ話ってのは馬鹿馬鹿しいほど良いわけで、この映画も「ウォーターゲイト事件の情報源ディープスロートの正体は、オバカな女子高生2人組みだった!」という着想が素晴らしいです。
簡単に言ってしまえば「ロミーとミッシェルの場合*1」と「大統領の陰謀*2」を足して2で割ったようなお話なんですが、女子高生を演じるキルスティン・ダンストとミシェル・ウィリアムスが本当に素晴らしく、「ロミー〜」のリサ・クードローとミラ・ソルヴィーノに負けず劣らずといった感じです。さらにロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが演じたボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインまでオバカに描かれていたりします。そして特筆すべきは、ニクソン役のダン・ヘダヤの素晴らしさで、自らの失態ゆえに退陣を余儀なくされる彼の悲哀を、どこか憎めぬお芝居で絶妙に演じています。
ニクソンに恋心を抱いてしまい、部屋の壁をニクソンのピンナップで埋め尽くしたりとか、ディープスロートの意味を聞いて窓から身をのりだして「きゃぁーーーーー!!!」とわめいてみたり、ファッションや小物のガチな70sの再現っぷりも含め、ソフィア・コッポラの100倍はガーリーだと思うし、もう観ていて本当に単純に楽しいんです。
キルスティン映画としては「ガールズ・ルール!100%おんなのこ主義*3」「チアーズ!」と並ぶ「ティーン三部作」として必見の映画だと思いますので、彼女のファンはマスト、そうでない人も出色のコメディなので是非どうぞ。