「ビッグ・フィッシュ」を観ました。


最初に言っておきます。泣きました。
泣きましたよ、ええ!泣きましたとも!最後とかもうグズグズでしたよ!
もし両親とか片親を亡くされてる方は覚悟して観た方が良いです。
どうなっても知りませんから!


ティム・バートンが普通の作家になっちゃった」という意見もありますが、自分はこれを作家としての成長・ネクストレベルとして受け止めたいです。
ここまで辿り着けた、ってことは、いつでも「ピーウィー」や「ビートルジュース」に戻れるという事だと思うし、「ビッグ・フィッシュ」という映画のレンジの広さは、ティム・バートンという映像作家の過去の作品を更に多くの人に知らしめる窓口の役割を今後果たしていくと思うのです。
内容としては、ホラ話を基本とした「陽」メインで進み、中盤以降にその反発である「陰」のエピソードが顔を出す、という構成が素晴らしいです。終盤、父親のホラ話が「どの程度ホラだったか?」とわかるシーンが見せ場として用意されているんですが、このシーンも本当に素晴らしい。
ユアン・マクレガーは「恋は邪魔者」路線のコミックリリーフで、これが意外にも功を奏しているし、脇はスティーブ・ブシェミダニー・デビートもへレナ・ボナム・カーターもアリソン・ローマンも巨人役の人も本当に本当に素晴らしい。エンドロールはパール・ジャムの書き下ろし新曲で、これまた素晴らしいときた。


本当のことを言うと「猿の惑星」があったんで、期待と不安が入り混じる中での鑑賞となったわけですが、久々に映画を観て感無量といった気分を味わうことができました。皆さんも是非どうぞ。