「WAR PIGS」で巡るYou Tube!

音楽ネタを中心にいつも楽しい情報を提供してくださっているYOSSY'S UKさんのこのエントリのおかげで、初期ブラック・サバスの凄まじい映像を体感し、久々にライヴ映像で興奮しました。演奏しているのは「WAR PIGS」なのですが、YOSSYさんも取り上げていらっしゃるようにフレーミング・リップスもカバーしていて、「そういえば…」と思い出したのがフェイス・ノー・モアのカバー。試しに「WAR PIGS」でYTK(YouTube検索)してみたら色々と引っかかったので、ちょっとご紹介したいと思います。




Dresden Dolls WAR PIGS
男女逆転のホワイト・ストライプスドレスデン・ドールズによるピアノとドラムのみのカバー。こうして見ると、トニー・アイオミのギターフレーズとビル・ワードのドラムだけで充分成立してしまうんだな、というのがよく解ります。決して上手い演奏ではないと思うけど、そのアイデアと勢いを評価したいですね。カッコ良い。


Faith No More WAR PIGS
上記のFNMによるカバー。「THE REAL THING」を発表した後のブリクストンアカデミーでのライヴ映像です。これ、ビデオで何度も見たんですが、PV集との2枚組みでDVDで再発されてました!ジム・マーティンのギターは“泣き”がより強調された感じですね。


Pride & Glory WAR PIGS
いわば「OZZY学院」の卒業生であるザック・ワイルドのカッコ良いトリオ、プライド&グローリーによるカバー。FNMのジムもそうでしょうが、やっぱり80'sにどっぷりHR/HMに浸った(であろう)人がカバーすると、必然的に泣き&弾き倒しな感じになりますね。


James Coxman WAR PIGS
ここでちょっと趣向を変えて「カクテル・ラウンジ・ヴァージョン」なるモノを。ジェイムズ・コックスマンという多分素人?によるエレピとマラカスによるカバー。センス良いです(バットマンのコスプレしてますが)。曲が「WAR PIGS」だと判った瞬間にニヤニヤする後ろの人に注目。


Flaming Lips w/Cat Power WAR PIGS
リップスによるカバーは上記のYOSSYさんのページからも辿れますが、何とチャン・マーシャル(a.k.a.CAT POWER!)とのデュエットによるカバーもありました!チャンマーシャルかわいい!!ウェインものっけからお約束の血糊ですよ。2人ともノリノリで楽しそうです。


Black Sabbath WAR PIGS
そしてそして!本家サバスによる1970年のライヴ映像。いやー何でしょう、このテンション。ドレスデンドールズのカバーを見て思いましたが、この曲はやはりトニー・アイオミのギターとビル・ワードのドラムの立ちっぷりにつきます(もちろんギーザとオジーも活き活きしてますが)。特にビル・ワードのヤケクソっぷり、これを何と形容した良いのでしょう?多分、曲を書いた時は「戦争に対する怒り」みたいなテーマがあったんでしょうが、演奏を繰り返していくうちに怒りをも凌駕してしまうような凄まじいグルーヴにメンバーが浸食されてしまったような感じがします。


WAR PIGS
最後は実際の戦争の画像や映像に「WAR PIGS」のオリジナル音源を被せたというイメージビデオ的なモノ(注:グロ画像あり)。つい先日もニューヨークで大規模な反戦集会があったようですが、集まった皆が「♪DEATH & HATRED TO MANKIND〜」とか歌い出すぐらい、英語圏では「WAR PIGS」ってスタンダードなのかも知れませんね。

RED HOT CHILI PEPPERS「DANI CALIFORNIA」PV解説


http://www.youtube.com/watch?v=L6L54x9NLWs&search=red%20hot%20dani
id:cinematicさんからリクエストがありましたので簡単に彼らのコスプレを解説してみたいと思います。このPVについて何か書こうと思っていたのでちょうど良かった。ザッと見たところ、幾つかのバンド/ミュージシャンのイメージを混ぜたりしていますね。
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まず(1)はエルビスですね。アンソニーが有名なツイストを真似します。(2)はビートルズでしょうが、メガネはバディ・ホリーでしょうか?そして(3)が恐らくジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス。ジャケットと髭の感じがジミですがギターを持っていません。
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(4)はパーラメント/ファンカデリック。UFOもちゃんと出てきます。フリーがブーツィ・コリンズ!いや〜やりたかったんでしょうねぇ。(5)はグラムロックで、フリーがデヴィッド・ボウイっぽい髪型をしています。アンソニーのシルクハットはマーク・ボランへのリスペクトでしょうか?
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(6)はセックス・ピストルズ。白い拘束着!ジョニー・ロットンですね。普通ならもっとシド・ヴィシャスをアピールしそうな感じですが、そんなに思い入れが無いのでしょうか?このアンソニーは何だかベン・スティラーみたいですね。(7)はメタル!こういうイメージのせいで「ヘビメタヘビメタ」と今後も不当な差別を受け続けるジャンルです。恐らく、モトリー・クルーとかRATTとか(追記:あざけり先生より突っ込み、マイケル・モンローもありそうですね)、その辺をイメージしてるんでしょう(チャド・スミスは露骨にトミー・リーですね)。(8)はニルヴァーナ。「カート・コバーン=薄汚いカーディガン」というイメージを決定付けたMTVアンプラグドの映像が元ネタですね。
そして、ワタクシは意図的に1つのバンドをスっ飛ばしたんですけど、皆さんお気づきになりましたでしょうか?
 MISFITS
ミスフィッツですよ!初めて見た時、ちょっと「ウルッ」ときましたよ。だってこういう「ロック史」みたいな括りで入るバンドではないんですよ!偉大なバンドではありますが、パンク/ハードコアが本格的に検証されるのはもうちょっと先の話でしょう。そんな中、彼らが真っ先にコスプレという形で敬意を表してみせたのは、ちょっと感動的でした。

The Misfits Box Set

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Earth A.D. & Die Die My Darling

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