「銀河ヒッチハイク・ガイド」を観ました(@TOHOシネマズ川崎)


中学生の頃、科学の先生がふとした時に投げ掛けた「宇宙って、信じられないぐらい巨大な生き物の胃袋の中にあるかもしれないだろ?」という問いを、いまだによく思い出すんですが、この映画を観てまたその事を考えてしまいました



上記のような既成の事実に対するトンデモな後付けを可能にする技法として、壮大なホラ(初っ端に地球が消滅する)と等身大とボケ(未知の惑星でハエ叩きにはたかれる)が本作では繰り返されるのですが、これらの要点を監督のガース・ジェニングス(blur「cofee&TV」のPVを撮った人!)が、バランス良くテンポも小気味良くまとめていて、初監督にしては上出来の、非常に地に足が着いた良質なバカSF映画となっております
特に終盤に明かされる壮大なオチ、「地球は実は○○だった!」というシーンでは、「宇宙は巨大生命体の胃袋の中かも」という妄想を膨らませていたローティーンの頃に思いを馳せ、主人公と同様に「グッ」ときてしまいました。同時にこれ、「エヘン、世界は神が七日間かけてお創りになったんじゃ〜」という某宗教に対しての、原作者ダグラス・アダムスの「へぇ〜(ニヤニヤ)」というアンチテーゼでもあるなぁ、と思いました
最後に、この「銀河ヒッチハイク〜」の背景をザックリご説明致しますと、1978年にラジオドラマとして登場、熱狂的な指示を受けて1979年には小説版が発売、1981年にテレビシリーズになるのですが、注目したいのがそのちょっとした相違点
1981     2005
画像は映画に登場する“宇宙一憂鬱なロボット”マーヴィンと主人公ですが、24年もの月日が経つと、これだけデザインに変化がある、ってのが面白いですね(旧マーヴィンは本作にカメオ出演しています)

有名な話らしいのですが、その“パラノイド・アンドロイド”マーヴィンに曲を捧げたのが、この人たち↓

Ok Computer

Ok Computer